「先生の言葉がきっかけ」恩師への思いこめたポークサンド 高校生が料理コンテスト最終審査に挑む! 青森県十和田市
特集は料理コンテストの最終審査に挑む4人の高校生です。
作る料理は県産食材をふんだんに使ったポークサンド。
そこには恩師への思いが込められていました。
十和田市の三本木高校です。
放課後調理室に集まったのは、小山田沙良さん、山本哲也さん、中野伊茉莉さん、和田みのりさんの1年生4人です。
★「レタスとゴボウじゃん このサイズでもいいの?」
4人は来月1日に開かれる、料理雑誌「オレンジページ」と味の素が主催する「ジュニア料理選手権」の最終審査に向けて練習に励んでいます。
「ジュニア料理選手権」は全国の中高生を対象にした料理コンテストで、今年は4部門に全国から1万6,558点の応募があり、三本木高校は団体の高校の部で最終選考の3校に選ばれました。
その料理がこちら「チャージング サンド」。
すりおろしたリンゴにつけ込んだ奥入瀬ガーリックポークのソテーを揚げたごぼうなど、県産食材とともにパンで挟みました。
★三本木高校 1年 中野伊茉莉さん
「(結果を)4人で一緒に聞いていたんですけど、イスをなぎ倒す勢いでみんなで飛び上がって喜んだので本当にびっくりしたなと思いました」
コンテストの共通テーマは「大切な人を笑顔にするごはん」。
4人が笑顔にしたいのは・・・
★三本木高校1年 小山田沙良さん
「みんなが共通でお世話になったのが(中学時代の)上野先生で、さらに私が食品に関する仕事に就きたいと思ったのが上野先生の言葉がきっかけだったので、上野先生が私に『沙良の作った料理が食べてみたい』という言葉をかけてくださって、このコンテストを機にそれが実現できるかなと思ったので」
三本木高校は中高一貫校。
4人の中学時代の担任で野球部顧問の上野佑太先生の体調を気遣ったメニューにしました。
★三本木高校1年 小山田沙良さん
「忙しい先生でも手軽に食べれるのはサンドイッチかなと」
「青森県産のものをたくさん使って、かつ少し食べてもすぐ栄養をチャージできるように。インパクトのある物を作りたいと思いました」
調理は4人で分担して行います。
学校での練習に加え、それぞれが家でも練習を重ねてきました。
★三本木高校1年 和田みのりさん
「私は全然料理ができなくて、家に帰って1回自分で揚げるところまでほぼ毎晩やりました」
★三本木高校1年 山本哲也さん
「たまに夕飯を作ったりとか1番好きなのはお菓子作りとかです」
「僕はしっかり自分の仕事をテキパキとこなすことが役割かなと思っています」
審査は準備が30分調理が1時間と決まっています。
この日は・・・
「完成です!時間内です!やったー!」
そこに・・・。
上野先生が部活の合間をぬって、様子を見にやって来ました。
試作を重ねるたびにおいしくなっていくという4人のサンドイッチ。
★三本木高校附属中学校 上野佑太教諭
「じゃあ いただきます」
先生の反応は・・・
★三本木高校附属中学校 上野佑太教諭
「中学校から一緒に生活して頑張ってきた仲間と絆を深めてきたと思うので、その絆を大事にして本戦でも頑張ってきてください応援してます」
先生から太鼓判とエールをもらった生徒たちは。
★三本木高校1年 小山田沙良さん
「緊張や不安ももちろんあるんですけど、それ以上にみんなが楽しみにしているので」
「もちろんグランプリを狙って私たちが審査員の方々に出せる最高においしい状態で出すのはもちろん、作っている途中もみんなが楽しそうに料理している姿をお見せできたらいいなと思っています」
本番はあさって。
生徒たちは先生への感謝の気持ちを胸に、料理を楽しみながら頂点を目指します。