2018年青森市で高齢女性2人が殺害された事件から6年が経過しました。現場住宅の取材に初めて応じた遺族は「夢で会えたら誰に、なぜ殺されたか聞きたい」と真相解明を強く望んでいます。

★青森放送 葛西将央 記者
「現場はこちらの住宅ですこの家の中で女性が亡くなっているのが発見されました」

2018年6月12日、青森市旭町1丁目の住宅で1人暮らしの菊地のり子さんが首を絞められて殺害されているのが見つかりました。さらに1週間後、北金沢2丁目の商店を兼ねた住宅で小山和子さんが殺害されているのが見つかりました。わずか100メートルの範囲で2人の高齢者が相次いで殺害された事件。
警察は連続殺人の可能性もあるとみて現場の再検証などを続けてきましたが、いまだ解決には至っていません。
あの時いったい何があったのか。最初に殺害された菊地さんの自宅内部の取材に遺族が応じてくれました。

菊地さんがよく乗っていたという自転車。

丁寧に並べられた食器。

観葉植物は枯れていますが、まるで時が止まったかのように菊地さんの生活が残されていました。

★青森放送 葛西将央 記者
「カレンダーは事件が起きた2018年6月のままになっています」

大事な予定があったのか。6月27日につけられた印。しかし菊地さんはこの日を迎えることができませんでした。
第一発見者になった菊地さんの妹は6月10日から菊地さんに電話をかけていましたが連絡がつかなかったといいます。

そして2日後の6月12日午前、自宅を訪ねると…

★青森放送 葛西将央 記者
「第一発見者の家族はあちらの勝手口から家に入りこの階段のあたりで菊地さんがなくなっているのを見つけたということです」

玄関近くの廊下で倒れていた菊地さん。死因は窒息死で司法解剖の結果や遺体の状況などから首を絞められ殺害された可能性が高いとみられています。鍵はかかっておらず何者かが玄関から侵入したとみられています。

あれから6年。きょう現場近くのスーパーでは警察がチラシを配り情報提供を呼びかけました。

★青森警察署 見世明久 署長
「警察としては絶対に犯人を検挙するという強い気持ちで捜査にあたっている」

なぜ命を奪われなければならなかったのか。菊地さんの妹は消えない無念をこう話しています。

★菊地さんの妹
「あの日から一度ものっちゃんが夢に出てこない。夢で会えたら誰に殺されたのかなぜ殺されたのか聞きたい」

事件を風化させてはいけません。捜査本部ではフリーダイヤルで情報提供を求めています。電話番号は0120‐001‐328です。