農家の機転“位置情報”で見つけた!高騰するコメを「転売目的」で盗んだか…会社員の男逮捕 市内の別の地区でも“1トン以上”の被害が判明 青森県青森市
コメの高騰が続くなか、今月青森市の倉庫から玄米を盗んだ疑いで市内の30歳代の男が逮捕されました。
市内ではコメの窃盗が相次いでいて、少なくとも2トン近い被害があり警察が関連を調べています。
★青森放送 油川修一記者
「男がフードをかぶって出てきました」
★青森放送 葛西将央記者
「男が捜査員とともに青森警察署に入って行きます」
窃盗の疑いで逮捕されたのは青森市新城の会社員 大矢一樹容疑者37歳です。
大矢容疑者は今月2日から3日にかけて青森市のコメ農家の男性の倉庫に侵入し、「はれわたり」の玄米をあわせて60キロ盗んだとして窃盗と建造物侵入の疑いが持たれています。
事件は今月3日被害を受けた男性が警察に相談したことで発覚しました。
被害を受けた男性によりますとこの倉庫からは3回にわたって玄米あわせて660キロが盗まれていました。
この男性はRABの取材に対し「悪いことをして逮捕されるのは当たり前のこと。相応の罰を受けてほしい」と話しています。
捜査関係者によりますと、コメを盗まれた男性が2回目の被害を受けたあと、防犯のため米袋の中に位置情報がわかる機器を入れていました。
その情報や防犯カメラの捜査などから大矢容疑者を特定したということです。
また盗まれた玄米の一部は販売されたとみられています。
農林水産省によりますと、コメのスーパーの店頭平均価格は今月2日までの6日間の平均で5キロあたり3,952円、去年の同じ時期に比べて1,922円、率にして94.6%増加するなど高騰しています。
大矢容疑者は「転売目的で盗んだ」容疑を認めています。
一方、RABの取材で市内では先月、別の地区でもコメが盗まれる被害があったことが判明しています。
★被害にあった男性
「(盗まれた量)1200キロ」
「せっかく育てたのに盗まれたっていうのは悔しかったね」
警察もこうした被害を把握していて、余罪の有無を調べています。