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『シリーズ・夢の舞台へ』櫻井つぐみ選手と清岡幸大郎選手の歩みを振り返る【高知】

2024年8月8日 18:57
『シリーズ・夢の舞台へ』櫻井つぐみ選手と清岡幸大郎選手の歩みを振り返る【高知】
パリオリンピックレスリング日本代表・高知香南市出身の櫻井つぐみ選手の初戦は8月8日。
シリーズでお伝えしてきた県勢2人の「夢の舞台へ」。最終回の8日は県勢初のオリンピック・レスリング出場を勝ち取った2人の歩みを振り返ります。

パリオリンピックレスリング女子57キロ級日本代表香南市出身の櫻井つぐみ選手(22歳)。

2歳でレスリングを始め、父の優史さんが開いた高知レスリングクラブで父の指導のもと、めきめきと力をつけます。
野市中から旧高知南高校、群馬の育英大学に進み現在、育英大学の助手としてレスリングに打ち込んでいます。櫻井選手をずっとそばで支え、導いてきたのが父の優史さんです。

■つぐみ選手
「父だからこそ、父が指導者だったからこそ、自分がオリンピックに行ける選手になれたというのはあるので、嫌だったときもあるけど、良かったと思う」

優史さん「つぐみらしく、つぐみの力をしっかり出せば金メダルとれると思うので、いつも通りつぐみらしいつぐみの戦いを6分間してくれたら」

得意技は相手の片腕を両手でつかみバランスを崩させる「腕取り」。そして最後の一秒まであきらめない粘り強さが持ち味です。

高知県の選手が金メダルをとれば、1932年のロサンゼルス五輪以来92年ぶりの快挙。
女子選手では初となります。父・優史さんと二人三脚で歩んできたレスリングの道。8月8日。夢の舞台で世界の頂点に挑みます。

壮行会 つぐみ選手「パリオリンピックでは絶対に自分が金メダルをとるんだという気持ちを強く持って絶対に金メダルをとれるように頑張りたい 」


パリオリンピックレスリング男子フリースタイル65キロ級、日本代表高知市出身の清岡幸大郎選手(23歳)。

3歳の頃に高知レスリングクラブに入り、櫻井選手と切磋琢磨しながら成長してきました。
清岡選手は高知南中・高知南高校と進み、現在、三恵海運に所属。櫻井選手とは同級生で高校3年間を一緒に過ごしました。

高校3年生の頃の清岡選手「パリのオリンピックを目指して、パリで優勝できるように頑張りたい」

今年4月、東京オリンピックの金メダリストを破り出場したキルギスで行われたアジア予選で、パリの切符を手に入れました。

清岡選手夢の舞台を見せたかった人がいます。2022年12月に亡くなった父・義雅さんです。

■清岡選手
「金メダルを見せてあげたいし、一番近くで見てくれていると思うので、表彰台に立った時の景色を一番、いい場所で一番高い位置の景色を一緒に見れたら良いなと思う」

清岡選手の持ち味は、無尽蔵のスタミナと目にもとまらぬスピードで襲いかかるタックル。豊富な攻めの形で、金メダルを狙います。

■清岡選手
「必ず金をとって帰ってくる。自信はある。優勝することは大前提で、あとは自分の戦っている姿を見て、みんなに元気を与えたり、勇気や希望を届けることが出来たら良いなと思う」

8月1日、2人の恩師である櫻井優史さんが2人から贈られた手紙を見せてくれました。

■櫻井監督
「これがつぐみの手紙で、これが幸大郎の手紙」

この手紙は高校を卒業して県外の大学に進学するときに2人からもらったものです。

つぐみ選手からの手紙「素直じゃないときも多かったし、自分でやろうとせず、やらされていたときもあったけど、ここまで成長することができ、感謝しています」

清岡選手からの手紙
「1日1日の小さな努力を積み重ね、 苦しい時も前を向き、パリ五輪に出て優勝します」

感謝と決意が記されていました。

■櫻井監督
「今まで本人たちがいろんな思いをしていろいろ乗り越えてきたことであるとか、私がどう関わってきたかということがしっかりっ書かれていて、最後にはパリオリンピックに対する思いが書かれてあった。すごく本人たちの成長を感じることができる手紙」

ずっと目指してきた「夢の舞台」。

高知レスリングクラブ
「つぐみ、幸大郎、オリンピック頑張れ!」