霧氷と雪に覆われる霊峰・石鎚山へ!西日本最高峰の「神の山」に魅せられた人たち
「立春」を過ぎ暦の上では春となりましたが、県内ではまだまだ寒い日が続いています。
そんな中、チャンネル4のスタッフは雪と氷の世界へ。そこで出会った、冬山に魅せられた人たちを取材しました。
今季最強の寒波が過ぎ去った、先月の終わり。満員のロープウェイを降りると、そこは銀世界でした。
岡山県から夫婦で:
「岡山です。やっぱり樹氷もきれいですし、上の天狗岳もきれいですし」
「景色が夏とは違うので、ぜひ(いろんな人に)来てもらいたい」
西条と新居浜から:
「今年雪山は初めて。ざくざくこの音とね、この寒い感じが何とも言えない」
石鎚スカイライン閉鎖で 「成就社ルート」がこの時期メインの登山道
石鎚登山の拠点、成就社。この日は朝から、大勢の登山者が訪れていました。
皆さんが目指すのは、西日本最高峰、標高1982メートルの頂…
チャンネル4のスタッフも石鎚山頂に向けて、いざ出発です!
三本記者:
「それほど寒くないので、きょうはとても快適です。ちょっと青空も見えてきました」
石鎚スカイラインが閉鎖されるこの時期、メインの登山道となる成就社ルート。スタート後は「八丁坂」と呼ばれる緩やかな坂道を、標高にして130メートルほど下ります。
つまり、出だしは快調!しかし15分もすると…
三本記者:
「よいしょ…なかなかの階段です。先が見えん…」
一転、険しい登りに。山頂までの標高差はおよそ500メートル。急こう配の坂道が続くのが、成就社ルートの特徴です。
冬の石鎚を代表する幻想的な光景が目の前に
出発から1時間。標高があがるにつれ、まわりの景色に変化が。
三本記者:
「このあたり、すごく霧氷が目立つようになってきました」
冷やされた霧が樹木などに付着して凍った霧氷。冬の石鎚を代表する風景です。
途中、大きな荷物の登山者に遭遇しました。
Q.どちらから?
登山者:
「福岡です。(山の)上に泊まって、明日の“ご来光”を」
Q.その装備がザックに?
「そうです」
今夜は氷点下の避難小屋で一泊するとのこと。そこまでしてでも登りたい魅力が、石鎚にはあります。
出発からおよそ1時間半。朝は見えていた青空が姿を消し、霧氷がその厚みを増してきました。
三本記者:
「うわ~(霧氷が)すごいね。夜明かし峠に到着しました。しんどかった!」
標高およそ1700mの「夜明かし峠」。晴れているときには目の前に石鎚の雄大な姿を見ることができる絶好のビューポイントですが…
残念ながら、この日 山頂は雪雲の中…条件的にも、体力的にもここで引き返すことに。
石鎚登山経験は100回以上!厳冬の山頂で見た光景は
リベンジを誓ったチャン4スタッフが霧氷を撮影中、山頂からおりてきた人が。
Q.山頂まで?
福山さんと矢野さん:
「行きました。きのうの夜1時前から、(成就社の)下から登ってきて」
この日がちょうど100回目の石鎚という福山さんと、150回石鎚に登った経験を持つ矢野さん!
福山 美博さん:
「ガスが天狗岳を行きかう、ドラマティックな風景が見れました」
こちらがその時の映像。強風でガスが飛ばされると…霧氷に覆われた標高1982mの天狗岳が、雄大な姿を現しました。
さらに、その天狗岳にも登ってきたというお二人。
Q.雪が降ると大変ですが?
矢野 美貴さん:
「(石鎚に)行きたくなります」
福山 美博さん:
「最高です。もうやめられないです」
1年を通じて、訪れる人を魅了する石鎚の山。厳しくも美しい冬は、まだまだ続きます。