ママ防災士が自宅に備える“非常用グッズ”は?ポイントは「普段の生活の中で防災を意識すること」
愛媛県松山市に住む石井けいこさん。ベビーマッサージや知育教室などを開く傍ら、防災士として子育て世代の防災について発信しています。
こまめハウス+石井けいこさん:
「1日目は備蓄しておかないといけない。買い物行ったという声も聞きました。1週間経って南予地区はまだ余震が続いていますが、みんな日常に戻っているので危機感は薄れつつあるのかなと感じる。ポイントは日常生活の中で備えをすること」
3児の母でもある石井さん。まず“非常用グッズ”の準備のポイントはー
「4歳の娘がもしかしたら避難所に移動する際に歩けない可能性があるかと思っていて、主人は抱っこ担当。主人の防災リュックは今は準備していません」
家族5人、4つのリュックに必要な物を準備しています。
「(リュックは)時々使うもので時々使う時に出し換える。遠足で言うと約1年に3回、季節ごとにあるので、それに応じたものを入れ替えることができる」
また、子ども用のお菓子選びにも工夫が。
「こういうちょっとお楽しみ感が出るお菓子とかも入れておくと時間つぶしとか遊び感覚で、ちょっとしんどい時でも楽しい気持ちになるのかなと」
他にも、唾液が出やすくなるグミやカルシウムや食物繊維が摂れるお菓子を入れておくのもポイントだといいます。
そして、石井さんのリュックの中には…
「この中には化粧品のセット一式が入っています。もしメイクをしたまま避難所に行ってそのままメイクしたまま24時間というのは絶対に嫌なので。自分の心の安心材料になるものは、カバンの中にちょっと重くなっても入れておいた方が良い」
また、防災リュックや非常用の水などは家の中で被害が出て非常用グッズを取りに行けないなどのケースを考え、玄関や子ども部屋、など分散して置いておくのもポイント。“安全”対策に加え、心を落ち着かせるグッズやマッサージなど、“安心”対策を取り入れることも非常時には大切だといいます。
今回の地震は夜間の発生でしたが、もし学校に行っている時や仕事している時などに地震が起きて家族が離れ離れだったら…石井さんは防災カードの活用を提案しています。
「ここに避難していいかも分かったりアレルギーとか基礎疾患があったりする場合は、それを親が来る前に学校の先生や大人の人に見せることで自分の身を守ったり安心材料になるので備えておくといい」
防災カードには家族で決めた待ち合わせ場所などのルールも書いていたり、写真をつけておいたりすることで家族を探す際のヒントになるのでということです。
いつ起こるか分からない地震。
「本当に何かあった時に困って慌てるのではなく、普段の生活の中でお買い物の+αで1品多めにレトルトカレーを買っておくとか、トイレットペーパーのストックをしておくとかそういうのでも安心になるので。意識をちょっと防災の方にも向けてもらえたら」