「熱中症特別警戒アラート」の運用開始 暑さに慣れていない今の時期にもご注意を
気象庁は最新の長期予報の中で今年の夏も暖かい空気に覆われて全国的に気温が高くなると発表しました。愛媛県内は7月にかけて気温が高いと予想されていて、暖かく湿った空気が流れ込みやすいのでジメっとした嫌な蒸し暑さになる可能性があります。
そこで注意したいのが「熱中症」ですが、今年は早い時期からの注意が必要になりそうです。
県立中央病院の山本小児医療センター長に聞きました。
山本英一小児医療センター長:
「暑い、真夏というのはもちろんですけど、急に暑くなったとき、今なんかもそうかもしれません 。体が熱に慣れてくるのは1週間から2週間かかるといわれていますので、小さい子はもちろんスポーツをやってる方も急に暑くなったりしますと、体が慣れてこないというところがあります」
体が暑さに慣れていない今の時期に重要なことは。
「子どもなら家の中ばかりでなく外で遊ぶ。高齢者も適度に運動をするなど無理をしない程度で、体を暑さに慣らして汗をかく習慣を身につけることが大切」
特に・数日前まで体調を崩してた・試験勉強とかで寝不足・二日酔いなどの時は、普段より熱中症になりやすい傾向にあるので、注意が必要ということです。
そんな中、気象庁と環境省はきょう、熱中症の危険性が極めて高い状態が予測される場合に発表される「熱中症警戒アラート」の運用を開始しました。
さらに今年から新たに始まるのが「熱中症特別警戒アラート」です。これは県内すべての観測地点の暑さ指数が「35」に達すると予測される場合に発表されます。
県内で暑さ指数35となったのは2022年の9月14日の大洲で、最高気温は全国2番目に高い36.6℃を観測。日本の南にあった台風から暖かく湿った空気が入り、蒸し暑い1日でした。
暑さ指数は気温のほか、湿度、風速などをもとに環境省が発表しますが、熱中症特別警戒アラートの前、警戒アラートの時点で「33」と、すでに熱中症の危険性が高まっています。屋外での運動や炎天下での長い活動は控え、より注意をして水分や塩分の補給、休憩をとるようにしてください。乳幼児や高齢の方にはまわりの人も注意しましょう。
県内はあすからまた気温が上がって、GWが始まる週末は夏日の所もありそうです。こまめに水分や休憩をとって熱中症にならないよう気を付けましょう。