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のんびりしているだけじゃない!?とべZOO飼育員が厳選「意外と足が速い」動物ランキング

2024年2月28日 18:30
のんびりしているだけじゃない!?とべZOO飼育員が厳選「意外と足が速い」動物ランキング
とべ動物園の飼育園が選ぶランキングは

今月は愛媛マラソン、そして今週末には東京マラソンと、全国各地がマラソンで盛り上がる季節ということで、今回は普段速く動くイメージがない動物だけど、実は隠れたスピードスターを見つけました。あの動物も…意外と速いんです。

足が速いイメージの動物といえば?

女性:「チーター」
女の子:「チーター!」
女の子:「トラ」
男性:「チーターとか」
女の子:「ライオン!」

チーターなどのネコ科の動物を思い浮かべる人が多いようですね~。

教育普及課 池田敬明担当課長:
「肉食獣から逃げるために 普段おっとりしているけど速いとか、あんまり速く見えないけど実は速いとかっていう生き物も結構います。足の速さとか体の特徴を捉えることによって、元々の生息地の環境とか、生き方みたいなものを知るきっかけにもなると思います」

というわけで、とべ動物園の池田さんが厳選!『隠れスピードスター決定戦!』開幕です!エントリーするのはこの動物たち!

①暑さも寒さもへっちゃら!ラクダのなかま、タフなラマ!
②打たせ湯でまったり!のんびり…いや、この勝負ぴったり!カピバラ!
③ジャンプ力は、あらワンダフル、アカカンガルー!
④水面下で狙う優勝!他には負けないこの重量!準備は完了!カバ!
⑤大きな一歩で差をつけろ!長~い脚が自信!ここに降臨!キリン!

エントリーしたのは、この5頭。「隠れスピードスター」に輝くのは誰だ!

青木アナ:
「本当に速いのかっていう動物もいるんですけど、みんな速いんですよね?エントリーしたからには」
池田さん:
「速いんです。動物お詳しい方は明らかに速いだろっていうのもいるんですけど、動物園での姿とのギャップみたいなのもご紹介できたらなと思います」

山岳レースならトップクラス!第5位は「ラマ」

隠れスピードスター決定戦、第5位は…ラマ!時速40kmほどで走ると言われているそうです。

池田さん:
「人間の世界記録の場合、100mで考えると最高速度が(時速)40kmくらいということなので、それとトップスピードは一緒くらいということですね。生息環境が山とか斜面が多いので、斜面でもかなり速く走ることができると 言われています」
青木アナ:
「じゃあ今回の5頭の中でも、山岳レースなら上位に!」
池田さん:
「トップクラスだと思います」

南米のアンデス地方で家畜として飼われているラマ。

池田さん:
「広いところで飼っているので外敵がいるんです。天敵といいますか捕食者、ピューマと同じ地域に住んでいるんですね。ピューマから逃げるために、足が速くなったと言われています」

知られざる身体能力!第4位は「カバ」

つづいて、第4位は…カバ!

池田さん:
「大体時速40~50kmくらい出るって言われています」
青木アナ:
「この大きな体が時速40~50kmで走ったら迫力すごいですね」
池田さん:
「大迫力だと思いますね。夜、陸に上がってご飯を食べに結構な距離を移動して、草を食べると言われているので、体を支える筋肉が発達したって 考えてもいいのかなと思いますね」
青木アナ:
「それで走るのも速くなった」

生息地のジャングルで筋肉が発達!第3位は「カピバラ」

隠れスピードスター決定戦、第3位は…

青木アナ:
「ここで来ましたか、カピバラ!3位、本当に速いんですか?」
池田さん:
「普段はおっとりゆっくりなんですけれども、彼らの生息域にはすごく怖い捕食者がいるんです」
青木アナ:
「どこに住んでいるんですか?」
池田さん:
「南米です。南アメリカのジャングルなどに住んでいるので、すごい強敵がジャガーなんです」
青木アナ:
「じゃあジャガーから逃げるために速いんですか」
池田さん:
「そうです。彼らは最高時速50kmくらい出ると言われています」

時速50キロを100m走で考えると7.2秒!あのボルト(9秒58)よりも早い計算になります。

この日カピバラたちは、体重測定などをストレスなくスムーズに行うためのトレーニングの真っ最中。

池田さん:
「体重が結構重いんですよ。ということは筋肉が発達しているっていうことなんですね。まさに筋肉質ですね」
青木アナ:
「知らなかった、カピバラって筋肉質だったんですね」

というカピバラも、安全な動物園では常にのんびりモードのようです。

ゆっくり見えるのは足が長すぎるから!第2位は「キリン」

第2位は…

池田さん:
「キリンです」
青木
「この長い脚があっても1位には及ばず」
池田さん:
「意外性っていう意味では、キリンはこのとべ動物園のサバンナエリアでも結構走ったりするんですけどあんまり速く感じないんです。なぜというと、あまりにも脚が長すぎて、どどっどどっとストライド広く走るので、ゆっくり動いているように見えるんですね。実際に近くに行くとものすごく速いんです。時速60kmくらいで走ると言われています」

いつもはゴロゴロしているけど…驚異のジャンプ力で第1位に

そのキリンを抑えて…隠れスピードスター決定戦1位に輝いたのはアカカンガルーです!

青木アナ:
「1位なんですけど、寝そべってる(笑)」
池田さん:
「おそらくとべ動物園のカンガルーのイメージは日中は結構ゴロゴロしている。僕もカンガルー担当しているときに『休日のお父さんみたい』って聞いたことがあるので、あんまり素早く動くイメージが少ないのかなと思います」

池田さん:
「動きとして変わっているのが、バックができない、後ろ向きに下がれないんです。前から何かくると横に逃げるしかない」
カンガルー:
「ブへッ」
池田さん:
「なんかくしゃみみたいなのしましたけど(笑)」
青木アナ:
「『ちょっとリモコン取ってや』 とか言われそうな感じ(笑)」

思い思いにくつろぐアカカンガルーたちですが…なんと、時速70キロで走ることができると言われているそうです。その速さは、競走馬のサラブレッドと同じ!

池田さん:
「ジャンプを繰り返して移動するっていう感じですね。ジャンプ力自体も当然優れていて、最高速の時のひとっ跳びが大体9m~10m跳ぶって言われています」

驚異のジャンプ力を武器に優勝を勝ち取ったアカカンガルー!動物園でも、観察を続けると素早い一面が見られるかもしれません。

ということで、今回の隠れスピードスター決定戦はご覧の順位になりました!

青木アナ:
「走る速さに着目してみてみるのも面白いですね」
池田さん:
「なにか1つに注目して見て考えて、謎ができたらキーパーに尋ねてっていうのもおすすめです」