脅され犯罪に加担しようとする人へ警察庁が"異例の呼びかけ”…SNSで「闇バイト」見分けるポイントは
強盗や特殊詐欺など「闇バイト」を実行役とした凶悪犯罪が全国で相次いでいます。
闇バイトは都市部だけでなく愛媛でも。犯罪に加担しないために、自分の身を守るために注意すべきことは。
警察庁 阿波拓洋生活安全企画課長:
「勇気を持って抜け出してすぐに警察に相談をしてください。警察は相談を受けたあなたやあなたのご家族を確実に保護します」
先週金曜、警察庁が公開した1本の動画。阿波拓洋生活安全企画課長が、脅されて犯罪に加担しようとする人に向けた異例の呼びかけです。
全国で相次いでいる匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」によるとみられる強盗事件や特殊詐欺事件。
これらの実行役には、SNSで募集する“闇バイト”が絡んでいるとみられるケースが多くあります。
愛媛県警 生活安全企画課 酒井真由美犯罪抑止対策補佐:
「(SNSでの募集は)全国で行われているものなので 愛媛県も危機的な状況にある」
先月9日にはSNSで特殊詐欺の実行役を募集したとして、松山市内の男女2人を逮捕。
また、県内ではことし4月から9月末までにトクリュウが関わったとみられる事件で9人が検挙され、このうち4人が「闇バイト」などを含むSNSからの応募などによるものとされています。
酒井真由美犯罪抑止対策補佐:
「高額報酬であったりホワイト案件であったり」
Q.いいバイトには見えるが?
「それで騙されてしまうと、実際は犯罪に加担させられてしまう」
実際に、街で聞いてみると…
街の人 高校生:
「X(旧ツイッター)とかインスタとか、ラクに稼げるみたいな」
街の人 大学生:
「これとか…(初心者大歓迎)ここら辺とかは(見たことがある)。バイトは大体アプリとかで探す」
街の人 高校生:
「闇バイトで捕まったりとかがあるので、本当にそういうのが増えていると思う」
身近に忍び寄る「闇バイト」の影。
酒井真由美犯罪抑止対策補佐:
「怪しいと思ったら応募しないこと、関わらないことが一番。(応募してしまい犯罪に)加担しないと家族に危害を加えるなどと脅されてしまった 場合には警察に相談してもらいたい」
【スタジオ】
白石アナ:
警察担当の清家さんです。SNSなどで闇バイトと見分けるポイントはあるんでしょうか。
清家記者:
こちら、実際にSNSで見つかった“闇バイト”とみられる求人の内容です。
“緊急!運び案件数名分募集します”
“お仕事紹介ホワイトからブラックまでいろんな案件ございます”
このような文言で誘っています。
他にも、県警生活安全企画課の酒井さんによると、「高額報酬」をうたうものや詳しい仕事の内容を明らかにしていないものなどが、“闇バイト”の可能性があるということです。
もし応募してしまった場合、犯行グループから、身分証明書のほか、本人や家族の個人情報などを要求されるケースもあり、このやり取りは匿名性の高いメッセージアプリがよく使われています。
その後、指示されたことを拒否しようとすると送った個人情報をもとに脅されるなどし、抜けだしたくてもなかなか抜け出せない状況が続いてしまうということです。
白石アナ:
闇バイトは、都市部だけの話ではなく愛媛も例外ではなく、身近に潜んでいるんですね。
清家記者:
うまい話には裏がある。知らぬ間に犯罪に加担してしまわないよう、ひとりひとりの意識と注意が必要です。