3月20日に運行再開「坊っちゃん列車」の最終点検 車両の老朽化でメンテナンス費用は高騰
春の観光シーズンに向け再開へ準備を進めているものも…。きょう道後温泉駅では、来週20日に運行を再開する坊っちゃん列車の点検が行われていました。
観光客も注目する中行われた、運行開始前の最後の点検。車輪回りやエンジンルームなどもひとつひとつ丁寧に異常がないかを確認します。
伊予鉄道 整備士 稲田学さん:
「やはりこの辺は振動が多いので良く緩む場所でもあります(コンコンコン)乾いた音がするんですが、緩んでいるとやっぱり少し動くんですよ」
客を乗せての運行は、実に4か月ぶりですが…
伊予鉄道 車両部 三好学部長:
「メンテナンス費用も、年間4000万以上というコストがかかってまして」
運行開始から20年以上が経過し車両が老朽化。生産終了などによって代替部品の確保が難しく、メンテナンスコストが高騰していますが、安全のためにはコスト削減は難しいということです。
現在開会中の松山市議会で、この運行経費などを支援するクラウドファンディングの実施に向け審議が行われる中での運行再開となります。
三好部長:
「松山城とかいろいろな観光地がございますので、坊っちゃん列車の車窓から楽しんでいただければ」
春休みに入り、インバウンドや若い人たちで賑わう道後商店街。
巴堂本舗 大橋成行社長:
「多いですね。特にこの間台湾線が再開してから、だいぶ海外の方が増えました」
来週の坊っちゃん列車の運行が再び始まることで、更なる観光振興に期待がかかります。
大橋社長:
「乗れないの?という声も良く聞きましたので、止まっている間はさみしい、あれ動いてくれないかなとみんな言っていた。非常に期待しております。やはり観光の名物になるのでお客さんにもおすすめしやすい」
坊っちゃん列車は、来週20日 午前9時19分の便から運行を再開します。