スナックでの無銭飲食 詐欺罪に問われた50代男性に無罪判決 松山地裁
松山市内のスナックで無銭飲食をしたとして詐欺の罪に問われた50代の男性に、松山地裁で無罪判決が言い渡されました。
住所不定・無職の50代の男性は去年5月、松山市二番町のスナックで2万5千円の代金が支払えず、無銭飲食をしたとして詐欺の罪に問われていました。
きのうの判決公判で松山地裁の渡辺一昭裁判官はトラブルを起こす前に飲食をした4店舗では支払いをしており、スナック入店時にも5000円あまりの所持金があったとして、「代金を支払う意志がなかったとみるのは無理がある」と指摘。
詐欺行為は認められないと結論付け、無罪判決を言い渡しました。
男性は、この事件でおよそ1年半勾留されていました。
担当した弁護士は「本来起訴されるものではなく、こちらの主張や事実が精査された判決で非常に評価できる」との認識を示しました。
一方、無罪判決を受け、松山地検の寺尾智子次席検事は「判決内容を十分検討した上、適切に対応したい」とコメントしています。