カーブミラーが倒れる事案相次ぎ緊急点検…業者に聞く“危険を見分ける”ポイントは
道路に設置されたカーブミラーが倒れるという事案が愛媛県内で相次いで発生しています。新居浜市では小学生が倒れてきたミラーにぶつかりケガをする事故も起きました。県内の自治体では緊急点検が行われています。
伊予市は、きのうから市内全体でおよそ3000基あるカーブミラーの内、通学路を中心とした800基ほどの緊急点検を行っています。きょうは職員が3班に分かれ、市内の各小中学校の周辺で点検にあたりました。
伊予市危機管理課 池田誠課長補佐:
「(この校区では)150はあると思う」
ぐらつきがないか。ミラーの取り付け部品が腐食し、落下のおそれがないかなど8項目のポイントを丹念にチェックしていきます。
伊予市危機管理課 宮崎栄司課長:
「腐食はあるけれども、亀裂や穴はあいてない。しっかりとは留まってます」
愛媛県も、先週県が管理する県道と国道に設置している全てのカーブミラーと道路標識を対象に点検を開始しています。
住民が安全に道路を通行するための“道しるべ”に潜む危険。伊予市は、数日中に点検を終え、倒れる危険があるものについては撤去や支柱の交換などを行うことにしています。
池田さん:
「(倒壊が続いたことには)驚くし、心配になる。特に通学路とかは子どもも含めたくさんの方が歩くところなので、事故がないようにしたい」
自分が普段通っている道路に倒れる恐れのあるカーブミラーがあるのか、心配になりますよね。
そこで、見分けるポイントを松山市でカーブミラーの設置や付け替えを請け負う業者の担当者に聞きました。
まず、カーブミラーが腐食する原因として多いのが散歩中のイヌやネコの尿とのこと。尿が支柱の塗装を劣化させ腐食が進みやすくなってしまうということなんです。
そして、もうひとつ腐食の原因になりやすいのが雨や湿気だと言います。
ですので、例えば
・支柱がコンクリートではなく地面やアスファルトに埋まっているもの
・また、根元が落ち葉で覆われていると湿気が溜まりやすく、サビて腐食が進む原因になりうるということです。
もし、家の周りのカーブミラーが①根元の塗装が剥げて赤茶色にサビていたり、②直径1センチ以上の穴が空いていたりしたら、倒れる可能性もあるので、すぐに道路を管理している市や町、県に連絡・相談するようにしてください。