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大三島の宿泊施設 しまなみエリアで「自動航行システム」搭載の海上タクシー導入

2024年2月27日 18:28
大三島の宿泊施設 しまなみエリアで「自動航行システム」搭載の海上タクシー導入

きょうしまなみ海道沿いの愛媛県今治市でお披露目された船。ある画期的なシステムが搭載された船内に、カメラが潜入しました。

きょうお披露目された、今治市大三島の宿泊施設、WAKKAが所有する海上タクシー、その名も「WAKKA」号。一見すると、普段からよく見かける一般的な船に見えますが…

三宅記者:
「瀬戸内海を颯爽と走る船ですが、実はこの船自動で走っているんです」

WAKKA 村上あらし代表:
「障害物を検知して自動で連れていってくれる」

人に代わって360度を監視しながら船を安全に航行させるシステム、「AI CAPTAIN」を搭載した船なんです。

そういえば船長さんも…先ほどからまったく操作していません。

WAKKA 村上あらし代表:
「位置とか方向も(自動で)保ってくれるので、ひとりの船長だけでもできることが増えました」

乗客へのサービス向上をめざして導入したという自動航行システム。そのウラには…

村上あらし代表:
「人手不足とか後継者不足で(島しょ部の)航路が減便したり、なくなったりとても観光的にはマイナスなので、そういったものがこの自動航行技術があれば少なからず防げる」

元々は島しょ部を結ぶ航路の人手不足を解消しようと開発された、AIを使った自動航行システム。そこに目を付けたのが、サイクリングを中心にしまなみエリアの魅力を発信し続けてきた村上代表だったのです。

「船を自動で保ってくれている間に、船長がお酒をサーブしたりとかいう使い方であったり船の魚釣りもやっているのでポイントを定点でとまるのが自動航行できる」

今後はしまなみ海道沿いで、自動航行によるサンセットクルーズなども始めるという村上代表。

「島だらけなので船の旅って本当に面白い。そういった地域の魅力を伝える魅力があると思う」