ネコを傷つけ路上に遺棄 松山市の大学生(23)を送検 虐待に使用とみられる道具が自宅から複数見つかる
ネコを傷つけ、路上に遺棄したとして逮捕された松山市の男子大学生の身柄がきょう、松山地方検察庁に送られました。
警察は、松山市内の公園で相次いでいるネコの不審死についてもこの大学生が関わっているとみて捜査を進めています。
滝口記者:
「今、佐藤容疑者を乗せたとみられる車が松山東警察署を出発しました」
動物愛護法違反の疑いで送検されたのは、松山市西長戸の大学生、佐藤彰真容疑者(23)です。
警察によりますと佐藤容疑者は、今月25日に路上で捕まえたネコを自宅に連れ帰り、両後ろ足を折り曲げるなどして傷つけたうえ、松山市美沢2丁目の路地に遺棄した疑いが持たれています。
ネコが見つかったのは住宅が立ち並ぶエリアです。
清家記者:
「この付近の狭い路地にネコが遺棄されていたということです」
警察によると、現場は人通りが少なく、人が行き交うのがやっとの狭い路地だということです。
遺棄現場近くの住民:
「捨てられたこと(今回の事件)は知らなかった。 総合公園の事件は知っていたが」
Q現場付近でそういったことがあるのは?
「怖いですよね」
遺棄された現場近くを拠点に、ネコの保護活動を行っている団体の代表は…
NPO SakuraCat 山本博子代表:
「(遺棄された)場所が分からないけど、美沢のシェルターを知ってやっていることなのかそういうところを知りたい。簡単にネコのこととして済ませてほしくない」
佐藤容疑者に対しては…
NPO SakuraCat 山本博子代表:
「これが愉快犯とかだったら本当に許せないし、動物も生きているし、人間もそうやけど痛みを知ってほしい」
警察によると、逮捕された佐藤容疑者の自宅からはネコの虐待に使われたとみられる道具が複数見つかっていて、調べに対し「ネコを痛めつけ、弱ったネコを捨てたことに間違いありません」と、容疑を認めているということです。
松山市内で相次ぐネコの不審死。今回遺棄されていた美沢2丁目からおよそ2キロ離れた松山総合公園とその周辺でも8月以降、不自然な状態で死んでいるネコが少なくとも5匹確認されています。
警察は、佐藤容疑者が一連のネコの不審死にも関与しているとみて捜査を進めています。