【パリパラ】夫婦で手にした世界の頂点!2大会連続でメダル獲得!愛媛県勢の活躍まとめ
12日間にわたって熱戦が繰り広げられたパリ・パラリンピックが幕を下ろしました。
日本の女子パラ柔道で史上初めての金メダルを獲得した廣瀬順子選手に、2大会続けてのメダルを手にした水泳の山口尚秀選手。愛媛ゆかりの選手たちの活躍を振り返ります。
おととい。
柔道女子57キロ級 廣瀬 順子選手:
「この3年間頑張ってきたことが詰まっている金メダルなのですごくうれしいです」
日本勢で史上初のパラ柔道女子の金メダルを獲得した廣瀬順子選手。
メダルをかけた準決勝。相手は世界ランキング1位、カザフスタンのダヤナ・フェドソワ選手。夫の悠さんも、観客席で見守ります。
試合開始から30秒。関節技を狙う相手に腕を狙われ、廣瀬選手ピンチ…
なんとか耐えきり、その後、見事な大内刈りで1本勝ち。リオ大会を超える、銀メダル以上を確定させます。
悠さん:
「やったやん!狙い通りやった、マジ」
順子さん:
「腕が折れる…めっちゃ痛い」
悠さん:
「ようやったようやった」
試合を決めたのは、得意の一本背負いではなく大内刈り。
悠さん:
「一本背負いが東京(大会)終わってから効かなくなって、投げる技がなくなった時に大内刈りを修正したりとか」
夫婦2人で目指してきた頂点へ。決勝の相手は、世界ランク2位の強敵です。たがいに譲らない、一進一退の攻防。
そして…一瞬のチャンスを見逃さなかった廣瀬選手が、見事な一本勝ち!3度目の挑戦で、世界の頂に立ちました!
順子さん(試合後):
「東京大会で負けて悔しくて、なかなか柔道に向けてやる気が出ない日も多かった。たくさんの人に支えてもらって頑張ることができました」
金メダルを決めた「体落とし」も、実は…
悠さん:
「ほんとは一本背負いで日本にいるときはやろうと思っていたんですけど、体落としの切れがすごくよかった。最後まで2人で調整できたことが、勝ちにつながったと思います」
夫婦2人で手にした、悲願の金メダル。
順子さん:
Q. 悠さんがずっと写真撮ってましたけど?
「振り向こうかなと思ったんですけど恥ずかしくてできませんでした。(悠さんは)家族としてもコーチとしても一番私を理解して、そばで見ていてくれたのですごく感謝しています」
悠さん:
「結果を出してくれた奥さんに感謝しかないし、感動させてくれてありがたいです」
12日間にわたる熱戦が繰り広げられたパリ・パラリンピック。愛媛勢のトップを切って登場したのは、開会式で旗手を務めた、陸上走り幅跳びの石山大輝選手。
惜しくもメダル獲得はなりませんでしたが、初出場のパラリンピックで5位入賞を果たしました。
そして水泳の男子平泳ぎ100mには、連覇を目指す山口尚秀選手が出場。終盤に逆転を許し、銅メダルに終わった山口選手。
それでも出場した5種目中4種目で入賞を果たす活躍で、大会を盛り上げました
山口選手の母の元同僚:
「これまで3年間。もっと前からずっと頑張ってきたその努力に敬意を表したいと思います」
山口選手:
「こうしてメダルを獲得したというのをこの大会でやり遂げたという形になったと思うし、十分に持っている力は出し切ったつもりではあります」
そしてきのう。3大会連続でメダルを獲得した、マラソンの道下美里選手。快挙を支えたのは、ガイドランナーを務めた東温市の山下克尚さんです。
山下克尚さん:
「(レース後)3人でドーピング検査に向かう途中で日本チームのスタッフが走ってきて報告をしてきたんですが、それを聞いた瞬間、3人で叫ぶというか雄たけびを上げるというか抱き合って涙を流して本当に喜びました」
4年間、道下さんをサポートしてきた山下さんも表彰台へ。
山下克尚さん:
「道下さんが一緒に行こうと誘っていただいて。道下さんがメダルをかけてもらっている瞬間を後ろから見ていたが、ここに至るまで様々な努力をしてきた背景を知っているので、それをかけてもらう道下さんの姿を後ろから見ながら本当に感極まるものがあった」
そんな山下さんの今後の目標は…
「これからまたロサンゼルス4年後に向けて道下さんと共に、ほかの選手も共に僕自身ロサンゼルスに向けて4年間また戦いが始まるなという思いはある」
4年後、ロサンゼルス大会に向けた戦いはすでに始まっています。