×

海水浴場に「津波フラッグ」南海トラフ地震臨時情報の発表受け 各地で様々な対応

2024年8月13日 16:21
海水浴場に「津波フラッグ」南海トラフ地震臨時情報の発表受け 各地で様々な対応

 先週、宮崎県で最大震度6弱を観測した地震で、初めて南海トラフ地震の臨時情報が発表されました。香川県内の海水浴場では、万が一に備え様々な対応が進められています。

 高松港からフェリーで20分ほど。高松市の女木島海水浴場です。

(池田アナウンサー)「南海トラフ地震の臨時情報の発表を受け、こちらの海水浴場では津波フラッグを設置しました。」

 「津波フラッグ」とは、津波に関する警報や注意報が発表されたことを知らせる旗のこと。赤と白の格子模様のデザインで、波や風の音で人の声が聞きとりにくい遊泳中の人達に、この旗を振って速やかな避難を促します。

 4年前から運用がスタートし、今年6月末時点で海水浴場がある全国の自治体のおよそ7割が導入。香川県では7つ、岡山県で2つの自治体で導入されていますが、あまり知られていません。そこで今回の臨時情報の発表を機に、ライフセーバーが利用客に「津波フラッグ」の周知を行っています。

 更に、こんなものも。

(女木島ライフセービングクラブ代表 中村谷威之さん)「看板を設置させてもらっています。」
(池田アナウンサー)「どうして、こちらの看板も設置されたんですか?」
(中村谷さん)「万が一、地震が起きて津波の警報や注意報が出た際に、皆さんに速やかに避難してもらいたいので設置しました。」

 多い日には200人の海水浴客などが訪れ、そのほとんどが島外から。土地勘のない人達が逃げるべき場所が一目で分かるようにしています。

 帰省や観光などいつもと違う場所で被災したら、どうするか?命を確実に守るため、私たちの心の準備も大切です。