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「豊島事件」の教訓 滋賀県の中学生が現地で学ぶ

2024年6月6日 18:34
「豊島事件」の教訓 滋賀県の中学生が現地で学ぶ

 国内最大級の不法投棄事件、香川県土庄町豊島の産廃問題は、住民と県との公害調停が成立して6日で24年です。滋賀県の中学生が処分地を訪れ、環境を守る大切さを学びました。

 豊島を訪れたのは、滋賀県草津市の中学校の1年生66人です。公害調停の資料などが展示された施設を訪れた生徒達は、住民会議のメンバーの説明を受け、長年に渡る戦いの歴史や問題を後世に語り継ぐことの大切さを学びました。また大量の産業廃棄物が不法投棄されていた現場では、その規模の大きさを目の当たりにしました。

 県の実施計画で定めた事業は2023年、全てが終了。今は、住民側への土地返還の条件となる地下水の環境基準達成に向け、モニタリングが続いています。

 公害調停の成立から24年。主催したNPO法人は、今後、県外からの受け入れを増やし、不法投棄事件の教訓を次の世代に伝えたいとしています。