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【特集】開幕まで1か月!プロ野球「くふうハヤテベンチャーズ静岡」ギリギリの準備に“全員野球”で臨む! (every.しずおか)

2024年2月19日 14:50
【特集】開幕まで1か月!プロ野球「くふうハヤテベンチャーズ静岡」ギリギリの準備に“全員野球”で臨む! (every.しずおか)

66年ぶりの新球団として、プロ野球ファームリーグへ参入が決まった「くふうハヤテベンチャーズ静岡」
3月15日の開幕まで1か月!急ピッチで進められる選手や球団、施設の準備状況や、ますます盛り上がるファンたちの様子を取材しました。

2023年11月、静岡市を本拠地とするプロ野球チームが誕生することが正式に決定。そして、2024年1月にはチーム名も発表されました。開幕戦までは残り1か月…ゼロからスタートする新チームにとって、全てが初めての経験。いま、準備が急ピッチで進められています。

1月25日 「ちゅ~るスタジアム清水」でキャンプインした「くふうハヤテベンチャーズ静岡」

まだ、球団スタッフの数も十分とは言えませんが、選手・スタッフ全員が一丸となり、まずは開幕戦を最初の目標に、準備に余念がありません。練習用のネットを運ぶのも、プロ野球経験者のベテラン選手も含めて全員で…バッティング練習もコーチだけではなく、野手や、なんと球団職員まで手伝います。まさに全員野球。何もないところから新チームを作り上げていく真っ只中なのです。

決して恵まれた環境とは言えないかもしれませんが、選手たちの顔には笑顔が。それはまるで野球に夢中の野球少年のようです。

この日はあいにくの雨模様。庵原球場には屋根はなく、雨が降れば練習の内容を変えなくてはいけません。

(山下大輔GM)
「“けが”なく…毛がなく、明るく…輝いてほしい…、おかしい時はちゃんと笑うんだよ!」

練習環境のハンデもGMが率先して選手たちを鼓舞し、盛り上げていきます。

さらに雨が降るなかでも、彼らの頑張りを見守る人たちが。すでに熱心なファンも誕生しているようです。この日、スタンドにやってきた2人の男性の手には、くふうハヤテの記事が載る新聞が。

(ファン)
「背番号と選手名を合わせて見るようにしている、どこの出身とかに興味がある」

そして、早速“推し”をみつけたようです。男性の高校の後輩でもあるという清水桜が丘高校卒業の背番号28番・野村裕樹投手です。野村選手はもともと小学校ではサッカーをしていましたが、野球アニメの影響で野球を始めました。

(野村裕樹投手)
「野球は最初難しかった。投げるのは難しく、バッティングもボールが当たらない。父親が毎朝6時から7時15分まで練習に付き合ってくれて、段々うまくなって」
記者)スタンドには野村投手に注目されているってお客さんがいました
「うれしいです」

地元・静岡で活躍して結果を出したいと意気込みます。

(野村裕樹投手)
「先発か中継ぎか分からない、どこでもやらしてくださいと言った。投げられればどこでもいい。できれば『先発』と思っている。責任が重いし、試合作る柱になる。ローテーションに入れるように、目標の155キロを目指す」

開幕まで1か月となり、球場にも少しづつ変化が。この日は、球場の外壁のペンキを塗り替えるなど、ファンを受け入れる準備を進めています。

くふうハヤテの本拠地球場となる「ちゅ~るスタジアム清水」は、現在、プロ野球仕様とすべくフェンスやネットの改修などを進めています。また、駐車場不足の解消やアクセス手段の整備などが課題として挙がっています。これらに対応しようと静岡市は新たに予算を計上し、球場の補修を進めようとしていて、行政としても、くふうハヤテへの期待は膨らむばかりです。

さらに、球場周辺では…一般家庭の窓に、くふうハヤテを応援する看板が!
 
(球場周辺の住民)
「ハヤテが頑張ってくれたらみんな頑張れるかな。みなさん、この通りを通って球場に行くと思うので、もし見ていただけたら、ハヤテを応援するよみたいになるかなと。清水だけじゃなく遠くからも来ていただいて、清水の良さも見てほしい」「みなさん(ハヤテの活躍に)期待していると思う」
 
地域の住民も、球団と一緒に地元を盛り上げようという機運が高まっているようです。

静岡市内にあるこちらの建物は、3月中旬を目途に、くふうハヤテの選手寮となる予定です。現在、リフォーム工事の真っただ中。ここで、年間140試合を戦いぬく選手たちが生活をする予定です。

選手も周辺環境も着々と準備が進む中、2月23日には、くふうハヤテと同じ、今シーズンからファームリーグに新規参入するオイシックス新潟とのオープン戦初戦を迎えます。そして3月15日にはオリックスとの開幕戦が予定され、いよいよ本格始動するくふうハヤテに、期待は高まるばかりです。

(赤堀元之監督)
「しっかりと練習もできているし、声出しもできている。少しずつでも一体感ができつつあると思う」
記者)ファンの方もたくさん見に来ていますね
「(ファンの応援は)力になる。毎日来てもらって見てもらっている分、しっかりと練習していい結果が出るようにできればなと」

(静岡第一テレビ every.しずおか 2024年2月15日放送)