【お盆のJAFに密着】出動要請トップはバッテリーあがり!? トラブルに迅速対応!若手隊員の奮闘に迫る(every.しずおか特集)
車トラブルの強い味方「JAF」。依頼がくれば、すぐに現場へ急行!突然のトラブルで不安やパニックになる依頼者に安心を届けるため、次から次の現場へ大忙し!その依頼内容も様々です。コロナの制限が緩和され、人の移動が増えた2023年お盆の「JAFロードサービス」に密着しました。
静岡市駿河区にあるJAF静岡支部。24時間365日、いつでも、さまざまなロードサービスに対応しています。
JAFのレッカー車を準備するのは、静岡支部、期待の若手隊員、入社4年目の太田燎さん・24歳。要請があれば、すぐに現場へ出動できるように朝一番の大切な作業です。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「お盆は人が出る機会が多いので件数が多いです」
準備が終わると、さっそく出動要請が。タブレットに依頼内容や状況などが送られてきます。
Q:どういった内容?
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「パンク、スペアタイヤがない」
詳細を確認して、すぐに交換用のタイヤを準備。そして依頼者に一度電話をしてから、現場へ急行します。車で走ること10分。ハザードランプをつけて停まっている車と、依頼者らしき男性を発見しました。
(依頼者)
「今まさに、買い物に行こうと思って出て。なんでこんなにガタガタするんだと思って見たら」
走行中に突然のパンク…状況によっては、大事故にもつながりかねません。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「穴が開いちゃってる。ここでしたら、修理できますので」
この場で修理できる状態だったため、すぐに処置を行い、あっという間に作業が完了しました。
(依頼者)
「お盆は2~3時間待つと聞くので、10分くらいで来てくれて、助かった」
人が喜ぶ姿を見るのが好きだという太田隊員。依頼者の不安を少しでも減らしたいと、仕事に励んでいます。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「人と話すことが好きなのと、運転も好きなので、合っている仕事なのかなと自分では思う。ほとんどが一人なので、気楽だけど、責任も一人。そこは、やっぱり緊張してますね」
休む間もなく次の依頼が入ります。向ったのは焼津市。雨が降る中、ワイパーが動かなくなってしまったようです。
(依頼者)
「ワイパーをかけようとしたら、動かない。水滴で前が見えなくなるから、走るのは無理。(ディーラーに)電話したら、お盆休みで『急ぎの方はJAFに電話して』と言われた」
太田隊員がさっそくワイパーの様子を確認します。すると・・
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「手で動かしたら、動き始めました。モーターに何かが引っかかっていたみたい」「お盆開けに、一度点検に行った方がいい」
太田隊員の応急処置でワイパーは動くようになりましたが、不調の原因は分からないため、後日、ディーラーで詳しく見てもらうことを勧めました。
(依頼者)
「事故があっちゃいけないからね。お世話になってます。JAFさんには」
JAFへの出動依頼・トップ3は、1位がバッテリー上がり、2位がタイヤのパンク、3位が落輪で、この3件だけで全体の約66%を占めます。また、お盆期間中には全国で7万件以上の依頼に対応し、フル稼働しています。
雨が激しくなる中、次の依頼が・・向ったのは、静岡市内から車で30分ほどの山間部。すると、ガソリンスタンドの前で停車するレンタカーを発見。旅行で千葉から愛知に行った帰りのようですが、一体、何が起きたのでしょうか?
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「燃料が切れそうになって、周りにスタンドがないので、早めに呼んでくれた案件」
Q:スタンドがあると思ってきたら?
「ここがきょうお休みだったみたいで、JAFを呼んでいただいた」
ガソリンが切れそうになる中、ようやくたどり着いたガソリンスタンドは、なんとお盆で休み!太田隊員が持ってきたガソリンを給油して、依頼者は無事、帰路につくことができました。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「携行缶にいつも10リットル用意しているので。スタンドを探してもらって、早めの給油をお願いしています」
朝から依頼続きで、事務所に戻ったのは午後2時すぎ。ようやくランチタイムです。きょうのお弁当は、付き合って4年の彼女が作ってくれたバターチキンカレー。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「おいしいです。基本、出先で食べるので、温められないんですよね、お弁当とか」
Q:どちらがお弁当を作る?
「彼女も仕事の終わりが遅いので、早い方どっちかが作る」
そんな彼女にも、早く一人前になった姿を見せたいと、ある目標があるという太田隊員。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「指導員がすごくいい人だったんですよ。その隊員みたいになりたい、教えられる立場になりたい」
ランチのあと、先輩隊員と始めたのは、「カギ開け」の練習。暑い日に幼い子どもが車内に閉じ込められてしまうような一刻を争うケースも多くあります。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「カギ開けは教えてもらうことがそんなにないので、練習ですね」
もしもの時、スムーズに対応ができるよう日々、練習に励みます。
続いて向かったのは、依頼件数トップのバッテリー上がりの現場。さっそく、バッテリーの状態を確認します。
依頼者によると、車は月に数回しか乗らないそうで、そのためバッテリーが弱ってしまったようです。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「一週間に1~2回エンジンを15分かけるだけでかなり変わる。乗らなくても、できればやっていただけると」
到着から15分ほどで、無事エンジンがかかりました。
(依頼者)
「何回目かですけど、毎回スムーズ、いつも通りという感じ。本当に助かってます」
続いての依頼は、車で1時間以上離れた山あいの現場から。JAFは、どんなに遠くても、基本的にはどこでも駆けつけてくれます。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「カギが中に入ったまま、ドアが開かなくなってしまった。特殊な作業なので、難しい」
なんと、さきほど練習していた「カギ開け」の依頼でした。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「最近の車だと、カギの電池などがなくなっちゃうと、セキュリティで締まったりして、カギが閉じ込められることがあります」
依頼者を長く待たせないよう、集中して作業にあたります。そして…作業を始めて15分。無事カギを開けることができました。依頼者も、ホッと、ひと安心した様子。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「最初開きづらくて焦りましたけど、無事開いたのでよかったです」
いつでも、どこでもかけつけてくれるJAFロードサービス。車のトラブル解決はもちろん、不安な依頼者に寄り添い、安心も一緒に届けているようです。
事務所に戻ったのは夜8時。ようやく太田隊員の長い一日が終わります。
(JAFロードサービス隊 太田 燎さん)
「結構イレギュラー、特殊なものが多かった。お客さんにありがとうと言われることが多いので、それが一番うれしいですね」