“超売り手市場”企業はPRに躍起「転勤なし」「初任給アップ」の文字も イマドキ就就職説明会
2025年3月卒業の大学生を対象とした採用活動の面接が、6月解禁されました。
学生側が優位とされるいわゆる「売り手市場」のなか、企業はあの手この手で人材獲得に力を入れています。
(根本記者)「会場には企業のブースがずらりと並び、担当者の姿が見られます。まさに学生を待ち構えています」
札幌市内で開催された大学生や専門学校生などを対象にした合同の就職説明会です。
およそ60社が集まりました。
企業のブースには「転勤なし」や「初任給アップ」の文字がー
最近の学生が重視するという、手当てや休日など福利厚生の手厚さを強調する企業が目立っていました。
(訪れた学生)「育休を取得しやすい環境」
(訪れた学生)「ボーナスがうれしい」
中にはカプセルトイを設置し、話を聞き終えた学生に景品をプレゼントする企業もあるなど、アツいアピール合戦が繰り広げられていました。
これほど多くの企業が人材獲得に向けて躍起となるなか、特に採用が喫緊の課題となっているのが物流業界です。
これまでの業界へのイメージに加え、立ちはだかる「2024年問題」も踏まえ、優秀な人材を確保することが目標です。
石狩市にある本社を訪ねてみると…
(北海道丸和ロジスティクス採用課 千葉暁子係長)「前にイスがあると後ろの学生が見えないかなとたまにあるので、ちょっとずらす」
より多くの学生に参加してもらおうと、説明会に向けて準備や確認を進めていました。
(北海道丸和ロジスティクス採用課 千葉暁子係長)「グループ全体で明るく、元気に、素直な方を求めている。一番大切だと思っているのは、自分自身が明るく元気に、素直に説明すること」
そして迎えた6月11日の企業説明会。
(北海道丸和ロジスティクス採用課 千葉暁子係長)「10年間で売上高を約3倍に増やしています」
千葉さんも自ら説明会のブースに立ち、企業の実績を明るく元気に伝えます。
千葉さんのアピールを聞いた学生たちに業界の魅力が伝わったようです。
(訪れた学生)「これまでは総合商社やレンタル機器の業界を中心に調べていた。(物流は)とても興味深い業界だと思いました」
(北海道丸和ロジスティクス採用課 千葉暁子係長)「学生の目線も多様化しているので、一人一人にあった説明の仕方を工夫している。すごくいろんな学生にPRできた」
(マイナビ 原雄一朗統括部長)「学生が志望している企業の特徴としては、人間関係が良かったり、あるいは自分が成長できる機会があるであるとか。既に70%近い方が内定を持っているような状況。企業はより注力した採用活動が求められている」
少子化に加え2024年問題など学生優位の状態が続く中、ますます採用競争が激化しています。