札幌ドーム近くに“大規模展示場”建設へ 総工費は222億円 経済効果は?市民の反応は?
札幌市の新たな公共施設の整備が決まりました。
白石区の展示施設「アクセスサッポロ」の後継施設で、広さはおよそ3倍の大規模な施設となります。
ただ、近くには札幌ドームがあるため、両施設のすみ分けができるかが課題といえそうです。
(金澤記者)「月寒グリーンドームの跡地に、アクセスサッポロの3倍の広さを持つ新たな展示場の建設が決まりました」
こちらが新たに建設される展示場のイメージ図です。
総工費はおよそ222億円。
白石区の大規模展示施設「アクセスサッポロ」の後継施設で、延べ床面積はおよそ3倍となる2万8000平方メートル、展示ホールも1万5000平方メートルと3倍の広さとなります。
建設される場所は札幌市豊平区の月寒グリーンドーム跡地です。
1984年に開館した「アクセスサッポロ」は老朽化が進み、展示ホールも5000平方メートルと大規模な催しを開催するには手狭なため、札幌市は新たな展示場の整備を検討してきました。
(近所の住民)「あってもいいかなというのはありますけれども、ただ、近所に住んでいるものとしては、またちょっと交通量が増えちゃうのかなというのはありますけれども」
(近くの大学に通う学生)「去年サーカスがここに来て下さっていて、そのときは私たちも行ったんですけど楽しかったので、そういう楽しい感じの展示会とか、見ていて楽しいものができたら私たちもおもしろいかなと思います」
新展示場は地下鉄東西線の南郷13丁目駅と東豊線の福住駅からそれぞれ20分以内と、利便性の良さもあります。
ただ、いま利用の増加が課題となっている札幌ドームとはわずか1キロの距離。
両施設のすみ分けはできるのか、札幌市に聞いてみると…
(札幌市経済観光局 杉本大展示場整備担当課長)「新展示場というのはトラックが直接、中に入れるようなつくりになっています。コンサートなどをやるとなるとやはりドームとなるでしょうし、産業展示会、重機などを並べて展示会をしたいということであれば新展示場、そういうような使い分けというのはできるのかなと思っています」
札幌市は、新展示場の建設で年間およそ508億円の経済効果が見込まれると試算しています。
新展示場は来年9月に着工し、2027年9月に開業する予定です。