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「利用者の確保」が課題 石狩⇔札幌のロープウエー構想 駐車場や交通混雑の解消を期待

2024年2月29日 18:42
「利用者の確保」が課題 石狩⇔札幌のロープウエー構想 駐車場や交通混雑の解消を期待

北海道石狩市が札幌市とつながるロープウエーの構想について、交通事業者などから「利用者の確保」が課題と指摘されました。

石狩市では新たな公共交通機関の整備に向けて、ロープウエーの導入を検討しています。

市内の公共交通は路線バスしかなく、札幌とのアクセスを向上させることが狙いです。

ルートは石狩湾新港地域を発着し、札幌市のJR手稲駅や市営地下鉄南北線の麻生駅、東豊線の栄町駅を結ぶ3つの案を想定しています。

石狩市は29日、この構想の採算性や運営方法について、交通事業者などから聞き取った意見を公表しました。

駐車場や交通混雑の解消が期待されるという前向きな意見があった一方で、寒冷地に対応した設備にコストがかかることや、事業者と行政の連携、利用者の確保などが課題にあがりました。

(石狩市 加藤純さん)「まだ課題は様々あると思うが、地域のみなさんの足を確保する社会課題と考えても、引き続き可能性があるなら調査をさらに深く掘っていきたい」

石狩市は4月以降、需要予測などロープウエー構想全体の調査結果を公表したいとしています。