北海道新幹線の札幌延伸に関する有識者会議が東京で開かれ、開業時期が２０３８年度末になるとの見通しを盛り込んだ報告書案が提示されました。

（政策研究大学院大学　森地茂名誉教授）「羊蹄トンネル有島工区の岩塊撤去の状況、札樽トンネルの最新の掘削状況、全体工程の精査を行ったうえで報告書案について議論したい」

１３日に東京で開かれた北海道新幹線の札幌延伸に関する有識者会議。

そのなかで、開業時期が２０３８年度末になるとの見通しを盛り込んだ報告書案が提示されました。

北海道新幹線の札幌延伸ついては、２０３０年度末の開業を目指していましたが、トンネル工事などが難航し、工期に遅れが出ていました。

このうち、渡島トンネルでは軟弱な地盤の影響で難しい工事が続いているほか、羊蹄トンネルでは大きな岩が相次ぎ見つかり、いまも掘削が停止しています。

１３日に示された報告書案は、有識者会議で出た意見をもとに一部修正され、１４日に国土交通省大臣に提出される予定だということです。