夏を前に…ペットボトル飲料を値上げ オリーブオイルも 食費が家計を圧迫 北海道
さらに家計への負担が大きくなりそうです。
ペットボトル飲料やオリーブオイルなどの食料品が5月1日の出荷分から値上げされるほか、電気料金も来月使用分で政府の補助制度が終了します。
札幌のスーパーにずらりと並ぶペットボトル飲料。
暑さが厳しくなるこれからの季節には欠かせません。
メーカーは5月1日の出荷分から希望小売価格を相次いで値上げします。
キリンビバレッジは大型のペットボトルなど一部の商品を8%から9%。
コカ・コーラはペットボトルや缶など一部の商品を3%から40%。
1本あたり10円から52円値上げします。
(買い物客)「息子がスポーツをしていて、例えばスポーツドリンクだったりとか100%のジュースだったりとかそういうのを飲むので。ジュースが賞味期限が近いから50円引きだよとか100円引きだよっていうのをつい探しちゃって、あったら買っています」
(買い物客)「水とかね、やっぱり飲料水なんかはこれから特に集まりがあるゴールデンウイークだし、やっぱり安いもの狙いますよ、箱で買ったり」
企業努力によって手ごろな価格で商品を提供しているこの店では、メーカーの相次ぐ値上げに対し、こんな工夫をしていました。
(マルコストアー 滝沢翔太店長)「値上げ対象商品なんですけれども、それを値上げ前に大量仕入れして在庫するようにしています。やはり値上げ前の商品をある程度在庫を抱えて、1か月ないし2か月がんばって値段を据え置きということは、がんばってやらせていただこうと思っています」
それでも値上げが続くオリーブオイルの価格を見てみると、1本400グラムが税込みで1000円を超えていて、食費が家計を圧迫しているのが現状です。
その上、値上げの波は電気料金にも・・・
オール電化の一軒家で暮らす岩見沢市の小松田稔さんです。
(小松田稔さん)「ここだけはみんな集まるところだからエアコンを付けたんですけれども、ほかの部屋には付いていないです」
小松田さんの住宅には7台の蓄熱暖房機がありますが、冬場でも2台を使わず蓄熱量も下げるなど、工夫しながら節電を続けてきたといいます。
それでも去年1月の電気料金は12万2214円にー
一方、ことしの1月は負担を軽減する政府の補助制度があったため6万3602円でした。
しかし、政府の補助制度は来月いっぱいで終了するため、道内の標準的な世帯で年間およそ2万4500円・月額2000円ほど負担が増える見込みです。
(小松田稔さん)「なんとかしてほしいなと思って。対策のしようもないですもんね、うちの場合は」
専門家は家計の抜本的な見直しが必要だと指摘します。
(ファイナンシャルプランナー 加藤桂子さん)「例えば、皆さんスマホだとか携帯を持っていらっしゃると思いますが、その基本料金ですとか。それから一家に車を2台所有している方もいらっしゃると思います。2台を1台にするとかですね。それから生命保険の見直し。こういった固定費の見直しというのが非常に家計にはプラスになります」
歯止めがかからない値上げの波。
暮らしへの影響はしばらく続きそうです。