世界的な“トマトショック” 「なくてはならない…」ケチャップ値上げに苦慮 猛暑の影響
卵ショックに続き、こんどは「トマトショック」です。
去年の記録的猛暑でトマトが世界的に供給不足となっていて、ケチャップなどトマト製品の値上げに飲食店は頭を抱えています。
特製のトマトソースをかけて出来上がったのは、北海道砂川名物「ポークチャップ」です。
(客)「結構な量で、65歳過ぎた夫婦は厳しいかなとも思ったが、意外といけたね」
おいしさのヒミツは特製のソースです。
ベースとなるのは週に10キロは使うというトマトケチャップです。
しかし、店長はあることに頭を抱えているといいます。
(cake&cafe笑飛巣 奥山芳美店長)「ケチャップの値上がりはどうしようって感じで、だからといって値上げをすぐするのは申し訳ない感じがして困っています」
ケチャップの値上がりです。
大手食品企業のカゴメは、今月1日の納品分からトマトケチャップなどの出荷価格を、最大で16.4パーセント値上げしました。
去年の記録的な猛暑の影響による世界的なトマトの供給不足が理由のひとつだとしています。
(cake&cafe笑飛巣 奥山芳美店長)「値上げが続いて大変なんですけど(メニューの値上げはせず)このままで頑張りたいとは思っています」
いわゆる「トマトショック」の影響はスーパーでもー
こちらのスーパーでは、ケチャップなどの主要な調味料は3月いっぱいまで値上げをしないよう在庫を確保していますが、4月以降は値上げをせざるを得ない状況だということです。
(客)「困っちゃいますよね。ケチャップ結構使うので」
(客)「子どもがいるので、パスタやオムライスとかケチャップライスで使っています。なくてはならないものなので、高くても買っちゃいます」
(丸コ マルコストアー 山川悟史社長)「生魚や肉、野菜など普段口に直接入れるものは価格変動があるので、買い物の合計金額を上げないように努力しています」
北海道農政事務所によりますと、今月の生のトマトの入荷量や価格も、平年よりわずかに高い見込みだということです。
食卓に欠かせないトマト製品。
暮らしへの影響は長引きそうです。