観光客が飲食店などでお得に楽しめる旅先納税 きょうから札幌圏で始まったその仕組みとは?
札幌圏で使える新たな観光振興策が1日から始まりました。
観光客などが滞在先で納税すると商品券がもらえる仕組みで、「新しい旅のカタチ」の起爆剤として期待されています。
宝石のように輝く「いくら」や、鮮やかなウニに新鮮なカニ。
道民にとっても観光客にとっても北海道の食に欠かせないお寿司です。
(青柳記者)「こちらの美味しそうなお寿司ですが、『あること』をするとお得に味わうことができるんです」
それは1日から始まった「旅先納税」です。
札幌市のほか、その周辺の小樽市・恵庭市など札幌圏の11市町村を訪れた観光客が自治体に寄付をすると、提携先の飲食店などで使える商品券がもらえます。
この取り組みは11市町村以外に住んでいる人が対象です。
たとえば札幌圏の対象の自治体に5万円を寄付した場合、返礼品の商品券1万5000円分を獲得できます。
商品券の使い方はというと、店先のQRコードを読み込んでー
(店員)「お会計3850円でございます。支払うでお願いいたします。お支払い完了いたしました」
寄付した額から2千円を引いた金額が、翌年の住民税や所得税から控除される仕組みです。
(野呂弘貴店長)「飲食店にほとんどメリットがなかったんですけど、これを機に飲食店で使えるということはすごくメリットだと思います」
1日から始まった旅先納税。
取り組みに参加する札幌市や観光業界は、地域経済の活性化につながればと期待をかけています。
(北海道観光振興機構 小金澤健司会長)「周遊観光の促進、滞在日数の長期化、観光消費額の向上による地域経済の活性化実現のためにスタートしました」
(札幌市 天野周治副市長)「札幌圏にはたくさんの観光客の方に来ていただいております。たくさん納税していただいて、有効に活用させていただければという風に思っています」
ターゲットはコロナ後に回復傾向にある観光客。
新しい旅の形として浸透するか注目されています。