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「生産現場の声を聞いて」北海道民が求めるリーダー像は? 物価や景気対策 自民党総裁選告示

2024年9月12日 18:38
「生産現場の声を聞いて」北海道民が求めるリーダー像は? 物価や景気対策 自民党総裁選告示

自民党の総裁選が12日に告示され、9人が立候補しました。

それぞれが様々な政策を打ち出してアピールするなか、政権与党の新たなリーダーに北海道民は何を期待するのか、各地で聞きました。

順調な収穫が続く空知の米どころ・深川市です。

農家からは、課題が山積する農政に取り組むリーダーの誕生を期待したいとの声が聞かれました。

(農家 村上昌敏さん)「農林水産業は奥が深いので、ちょっとした知識では間に合わないだろうし、生産現場の声を聞いてもらって、より良い方向で耳を傾けてほしい」

さまざまなものの値上がりが続くなか、スーパーで聞かれたのはやはり、物価高対策に期待する声でした。

(来店客)「非常に物価高がすごいですよね、いま。コメも含めてその辺を何とかしてほしいですね」

(来店客)「電気代もクーラーとか1番使うときに高くなっちゃったりするので、困っているところにスピーディーに」

多くの観光客が訪れる函館朝市です。

市場からは、地域の活性化で経済を盛り上げてほしいとの声が聞かれました。

(観光事業者)「景気が良くなってくれればいい。(観光客に)来てもらえれば」

教育政策などに注目しているのが現役の高校生たちです。

若者の声に耳を傾けてくれるリーダーを求めています。

(高校生)「大学の無償化など浸透していない状況があると思うので、教育の面でも国のリーダーとして私たちの気持ちが浸透していくリーダーが求められる」

(高校生)「日本の国民のことを第一に考えて、ぼくたちが払っている税金も国民のために使ってほしい」

ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、北方領土の元島民は北方墓参の早期再開に向けて交渉を続けてほしいと訴えます。

(元島民 角鹿泰司さん)「本物の墓参だけでもできるように、ということがまず第一。どんな首相になろうとも私らの考えは統一している」

一方、野党からは「政治とカネの問題」の解決が先だと批判します。

(立憲民主党道連 逢坂誠二代表)「情報公開をしっかりするということ。この間の自民党政治を見ていると、不都合なことはみんな隠し通すわけです。裏金をいまだに続けると言っている人たちが総裁選どころではないだろうと。そっちをしっかりきれいにしろと言いたい」

過去最多9人が立候補した今回の自民党総裁選。

候補者乱立の背景には、長く続いた派閥の解消があると専門家は指摘します。

(北海学園大学法学部 山本健太郎教授)「従来は派閥のリーダーがコントロールして誰を代表として出すか決めていたが、それが表立って非常にやりにくい状況になっている。我こそはという人はみんな手を挙げる、そういう状況が生まれたこと。来たる総選挙で決勝戦を戦うので、どうしても人気投票、国民の支持が厚いのは誰かということが重要になってくるとみている」

いよいよ火ぶたが切られた自民党の総裁選。

新たなリーダーは誰になるのか、15日間の論戦が始まりました。