吉岡記者もうなる暑さ…もはや工場で道路工事現場で欠かせないアイテム~熱中症対策2024夏
2024年8月2日の北海道内は各地で気温が上がり、札幌は10日ぶりに真夏日となりました。
例年8月に増えるのが“職場”で熱中症になるケースです。
企業側の対策も広がりをみせています。
水遊びが気持ちいい1日になりました。
2日の札幌は最高気温30.0℃を観測。
10日ぶりに真夏日になりました。
(東京から来た人)「北海道出身なんですけど、思ったよりも蒸し暑くて避暑にきたのにあれって感じ」
道内はオホーツク海側や内陸を中心に気温が上がり、北見で32.8℃を観測するなど24地点で真夏日になりました。
(美幌町から来た人)「すごく暑くて子どもたちも家の中でバテていたので」
(美幌町から来た人)「熱中症になっちゃう」
道路をつくっている南幌町の工事現場です。
厳しい暑さですが、作業員は原則、長袖を着なければいけません。
安全対策のためです。
(伊藤組土建 後藤佑斗さん)「昼一番暑い時間帯の時に直射日光を浴びる現場なので、そういったところで熱中症のリスクは結構高いと思います」
この時期増えるのが、職場で熱中症になるケースです。
道内では2023年、熱中症による労災が過去最多の153人に上りました。
このうち、およそ64%が8月に発生しています(※北海道労働局によると)。
そこでこちらの現場では、すぐそばに休憩所をつくりました。
中には冷蔵庫やエアコンが設置されていて、涼しい環境が整っています。
太陽光パネルで発電しているため、電気を引く工事は必要ありません。
さらに、作業員には小型扇風機がついたベストが支給されています。
(伊藤組土建 後藤敏之さん)「作業中に熱中症で倒れる件数は、弊社としてはかなり減少してきているということで、効果は出ているのかなと思います」
(吉岡記者)「作業中の工場内です。息苦しいほどの熱気に包まれています。暑いです。手元の温度計を見ると34.1℃を指しています」
札幌市東区にある工場でも熱中症対策が進んでいます。
自動車の部品などをつくるため鉄に熱を加えて加工します。
この影響で室温は40℃を超えることもあるといいます。
そこで取り入れたのが「スポットクーラー」です。
社員からの要望で5年前に導入し、徐々に設置台数を増やしてきました。
(池田熱処理工業 橋谷田壱成さん)「かなり違うので本当に助かっていますね。主に自分の身体に直接あたるように配置しています」
(池田熱処理工業 高嶋一広常務取締役)「現場の声を聞いて、台数も増やしてきたので、スポットクーラーに限らず、いろいろな暑さ対策を従業員の希望があればどんどん取り入れていきたい」
3日以降も蒸し暑さが続く見通しで、職場でもこまめな水分補給など熱中症対策が必要です。