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19歳北海道の元体操選手・加藤妃桜さんの挑戦 跳馬で落下し全身麻痺 自由を奪われても歩む!

2024年10月6日 9:09
19歳北海道の元体操選手・加藤妃桜さんの挑戦 跳馬で落下し全身麻痺 自由を奪われても歩む!

幼いころから器械体操で活躍していた女性がいます。

ケガをきっかけに体の自由が奪われ、一時は生きることさえつらかったと語る彼女はいま、少しずつ前へ歩み始めています。

その思いとはー

3年前から車いす生活

電動車いすで店に入ってきたのは、加藤妃桜さん19歳です。

妃桜さんは全身麻痺で、首から下を動かすことができません。

車いすを動かすときは顎で操作します。

前に進むときも後ろに下がるときも繊細な顎の力が必要で、慣れるまで時間がかかりました。

楽しみのひとつにしていた昼ごはん。

妃桜さんが選んだのはみそラーメンです。

食事をするときには家族や看護師の手伝いが必要になります。

(加藤妃桜さん)「めっちゃおいしい。久しぶりに食べられた」

横隔膜が動かないため、人工呼吸器は手放せません。

体の自由が利かなくなったのは、3年前のある出来事からでした。

「死にたくなった」跳馬から落下、全身麻痺に

6歳から始めた器械体操。

「強くなりたい」と高校は福井県にある強豪校に進学し、全国大会出場を目指して練習を重ねていました。

しかし、高校1年生のとき練習中に跳馬から落下。


首を骨折し、頚椎を損傷したことで全身麻痺になりました。

(加藤妃桜さん)「全然信じられなかったし、信じたくなかったし。最初は手だけでも動くと思っていたから、動かないと聞いた時はどん底に落ちた感じ。死にたくなった」

妃桜さんは、けがをしてから美唄市にある病院で過ごしています。

時には意思に反して脚のけいれんが起きてしまうことも。

いまの医療の技術では治すことはできませんが、体が固まらないようにリハビリを続ける日々です。

障害者になった現実「なんでうちの子が…」

妃桜さんを支えているのは母の由加さんと兄の滝大さん。

週に何度も病院に足を運び、食事や入浴を手伝います。

(母・由加さん)「どんなかんじ?」

(加藤妃桜さん)「すっぱい」