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観光列車にサイクルトレイン…観光需要がカギ 赤字8線区 改善策3年程度先送り JR北海道

2024年1月30日 16:17
観光列車にサイクルトレイン…観光需要がカギ 赤字8線区 改善策3年程度先送り JR北海道

JR北海道は、単独では維持困難な赤字8線区について、本年度中に示す予定だった改善策を3年程度先送りすると国に報告しました。

単独では維持困難な赤字8線区について、地元負担を前提に存続を目指すJR北海道。

30日に開かれた国への報告会で、沿線自治体と2019年から続けてきた人を呼び込む取り組みの検証結果を伝えました。

(JR北海道 今井政人副社長)「地域の実情に合わせた数多くの取り組みを進めてまいりました」

カギとなるのが観光需要の取り込みです。

釧網線では、釧路湿原の景色を車窓からゆっくりと楽しめる観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」を運行。

また、富良野線では夏の観光シーズンに富良野と札幌を結ぶ観光列車「フラノラベンダーエクスプレス」で実証事業をすすめました。

さらに、花咲線では自転車とともに移動できるサイクルトレインを運行。

コスト削減も同時に進め、利用促進に向けた機運を高めてきました。

しかし、新型コロナウイルスの影響で観光客の移動が制限。

赤字8線区について当初の計画通りの利用促進が図れなかったとして、「抜本的改善策」の総括を3年程度先送りすると報告しました。

(JR北海道 荻原国彦常務)「まずは新型コロナの影響によってうまくできなかった面、こちらを見直して、実証事業として行っていくということを検討していきたい」

(国交省鉄道局 山﨑雅生鉄道事業課長)「きょう報告書をもらいましたので、この後帰ってしっかりと分析して、今後の話をさせていただく形になる」

国は今年度中にJR北海道から受けた報告のフィードバックをする方針です。