「これ以上減ると困る」きょうからまた減便 1月に続き今回は17便 ジェイ・アール北海道バス
路線バスの減便が続いています。
ジェイ・アール北海道バスは、1日から札幌市内の路線バス17便の減便に踏み切りました。
背景には深刻な運転手不足がありますが、1月に続いての減便です。
(樋口記者)「札幌市手稲区のジェイ・アール北海道バス停留所です。減便を知らせる張り紙がありますが、この停留所から発着するバスはなくなりました」
ジェイ・アール北海道バスは1日から、手稲方面と札幌中心部を結ぶ路線や、新札幌駅と札幌駅前を結ぶ路線など、平日ダイヤのあわせて17便を減便しました。
(利用客)「きょうから変わるって全然知らなかった。これがいまなくなると本当に不便ですよね」
女性は別の路線のバスを利用するため、少し離れたバス停に徒歩で向かいました。
ジェイ・アール北海道バスでは、1月下旬にも札幌市内の路線バス4便を減便していて、今回のダイヤ見直しで、1日でおよそ680人に影響が出るとしています。
1つ先の停留所では減便に気がつき、急いでやって来たという人もいました。
(利用客)「次の36分のがなくなるとは思っていなかったので、ちょっとさっきバスキタで見たらなくなっているっていうのがあって、ちょっと走ってきました」
(利用客)「いまはちょっとバスの運転手が少ないということなので、前々からどんどん減っていたので、これ以上減るとちょっと困るなと」
今回の減便は今月29日までですが、北海道バス協会は今後、さらなる運行状況の悪化を懸念しています。
(北海道バス協会 今武常務理事)「運転手さんが増えているという状況は去年の秋までないので、好転する条件というのはなかなか厳しいという具合に判断しています。この3月末の乗務員の引退なり、または確保なりでこの夏以降の状況も変わるし、運転手さんが増えない限りはその状況が続くということにならざるを得ないですね」
ジェイ・アール北海道バスでは来月以降、ダイヤを改正し運行の再調整をする見通しです。
地域の足であるバス路線をどう守っていくのか模索が続いています。