「ホイコーロー」の提供を中止 苦悩する中華料理店 キャベツの高騰が続く 北海道
身近な野菜・キャベツの高騰が続いています。
中華料理店ではホイコーローの提供を中止するなど、影響が出始めています。
旬の野菜をふんだんにつかった「肉野菜 生姜炒め定食」です。
この店では、この料理にも使われているある食材の値上がりに頭を抱えています。
(一条まるふじ 経田道昭店長)「キャベツ、とてつもなく品薄で入らないからなお高くなっていますね」
冷蔵庫にある野菜を見せてもらうとー
(記者)「キャベツは?」
(一条まるふじ 経田道昭店長)「もう切ったキャベツしかない。本当に一日使う分しかないから。それだけ高いからね」
キャベツの価格が高騰している影響で、こちらの中華料理店では人気メニュー・ホイコーロー定食を提供できなくなったといます。
(一条まるふじ 経田道昭店長)「ホイコーローだけはやめてしまっている状態なんですけど、他はどうにか頑張って提供している状況。(キャベツは)他のメニューでも使っているんですけど、何もかもやめるわけにはいかない」
店ではキャベツを使うメニューについて、値段はなんとか据え置きでがんばりたいと話していました。
札幌市内の青果店でもキャベツの値上がりに打撃を受けています。
(八百丸 山口鉄平さん)「本来この大きさだと1玉(税抜き)98円で販売していたが、ずっと高騰していたというのがあって」
23日のキャベツの店頭価格は、赤字ギリギリという1玉税込み214円。
ことしは入荷が少なく、例年の3倍の価格で販売していたこともあったといいます。
(客)「高くて高くて買えません。いつまで続くんでしょうね」
(客)「野菜をとりたいがなかなか高いので」
(客)「節約節約です」
本州の天候不良による不作が原因の一つだということです。
一方、葉物野菜では小松菜やチンゲン菜は価格が安定しているといいます。
(八百丸 山口鉄平さん)「ゴールデンウィーク前は大体128円、158円で販売していたのが、税込み106円で販売していて、なるべく北海道産の葉物をより安く販売していこうと」
一方、高値が続いていたハクサイはというとー
(八百丸 山口鉄平さん)「(税抜き)498円、598円で売っていたものが、この価格帯まで落ち着いて、函館の方から随時出荷されてきた」
ハクサイの産地・道南の北斗市を訪ねると、みずみずしいハクサイの収穫が始まっていました。
こうした道産のハクサイが出回り始めると、価格も落ち着きをみせそうです。
(農家 山本隆久さん)「葉がやわらかくて、とても甘くておいしいです。家ではよくロールキャベツならぬ、ロールハクサイとして子どもたちもよく食べてくれています」
農林水産省によりますと、道産キャベツの出荷も来月以降始まるため、値段も徐々に落ち着いてくる見込みだということです。