車中泊を覚悟 ホテル料金「3~4倍」 札幌で人気グループのライブ目白押し 臨時列車も運行
札幌市内の宿泊施設に異変です。
多くの人気グループが今週末に札幌でライブを行うため、札幌のホテルが高騰、予約がとれない状況となっています。
中には車中泊を覚悟で来るファンもいるなど、ホテルの争奪戦が起きています。
(子ども)「Snow Man大好き!」
9日・10日と大和ハウス プレミストドームで、人気アイドルグループ・Snow Manがライブツアーを開催します。
8日のドーム周辺は、事前に販売されているグッズを買いに来たファンであふれていました。
東京から来た2人組に聞くと、宿泊場所に大きな悩みがあったといいます。
(東京からのファン)「きょうのホテルはすぐとれたんですけど、あしたの分がとれなくて、どうしようと思ってレンタカーをおさえてて、車中泊を覚悟していたんですけど、一週間前に同じホテルに空きが出て、おさえられたので安心しました。雪降ってきたのでよかった」
ほかのファンに聞いてもー
(愛知からのファン)「自分たちがとった時は普通の値段。とった後に見たら結構高い値段で売られていて」
(愛知からのファン)「3~4倍くらい」
実際に宿泊サイトを見てみると、ほかの週末で1万円台の部屋が、9日は軒並み2万円台にー
この混乱を招いた理由が、今週末のイベント事情にありました。
プレミストドームではSnow Manがー
そして、Zepp Sapporoでは緑黄色社会、真駒内ではback numberにマカロニえんぴつと、今週末に人気グループのライブが目白押しです。
さらに、きたえーるではレバンガ北海道が試合を行うなど、イベントが集中しているのです。
市内中心部の民泊施設ではー
(吉岡記者)「この11月9日というのはどういう日として扱われているのか伺いたくて、何か名前ついていたりしますか?」
(コハビホーム 三浦恵太さん)「勝手にですがXデーと言わせていただいています」
閑散期の11月にも関わらず、管理する90室がほぼ満室に。
(コハビホーム 三浦恵太さん)「他の週末に比べて5~6倍くらいの売り上げになります。これだけ需要が集中して一気に札幌市内の宿泊施設が不足する、そのために価格が上昇するというのは珍しいと思います」
札幌の宿泊施設不足の影響は、なんと100キロ以上離れた芦別市にまでー
(芦別スターライトホテル 田中慎二社長)「1日に50件くらいの予約とキャンセルがあるのは異常事態なので、何事が起こったのかと」
社長も驚きの事態に、思わずXに投稿していました。
(芦別スターライトホテル 田中慎二社長)「札幌がホテル不足だから、もしかしたら芦別に流れているのかもという話になりまして」
札幌と芦別の距離感を知らない人のために、ホテルはSNSを通じて「ライブ後の札幌から芦別への移動は困難だ」という呼びかけを行ったといいます。
こうした混乱をうけ札幌の秋元市長はー
(秋元市長)「イベント時でも札幌市内のみならず、周辺の宿泊施設にも関連してくる。色々な情報共有含めて圏域でやっていく必要がある」
交通機関では対応策も計画されました。
JR北海道はライブ開催をうけ、9日・10日の臨時特急列車の運転を決めました。
ライブ終了後でも乗れる時間帯に、札幌発・旭川行きのライラックが運行します。
札幌のイベント集中による今週末のホテル争奪戦。
各所に大きな影響をもたらしていました。
Snow Manやback numberをはじめとする人気グループのライブが今週末に集中しています。
イベントが重なったことでホテルなど宿泊施設が不足し価格が高騰。
ホテルの争奪戦が起きたということです。
こうしたイベントにあわせて交通機関も対応に追われています。
JR北海道は9日と10日、札幌発・旭川行きの臨時特急を運行します。
9日は午後11時12分発と普段の終電より遅い時間です。
また、ドーム最寄りの交通機関・地下鉄東豊線は臨時列車を追加して対応します。
コンサートの前後に往復あわせて12本増便するということです。