大量のシャボン玉 ぶるぶる震える遊具も 新たな喫煙所設置し検証 札幌・大通公園の未来を探る
札幌のシンボル・大通公園のあり方を決める実証実験が進んでいます。
ユニークな遊具から新たな喫煙所の設置まで、札幌のマチの未来を探る取り組みを取材しました。
大通公園西10丁目に現れた金属製のナゾのタワー。
これはいったい?
タワーの先端から大量のシャボン玉が出てきました!
見たことがない光景に子どもは大興奮です。
大通公園では、デジタルテクノロジーを活用した遊具の実証実験を行っています。
天気が悪い日を除き、来月3日までの予定です。
(子ども)「楽しかった!」
(保護者)「最初はびっくりしていたんですけど、どんどん自分で触りたいって言って楽しんでいました」
新たな遊具はほかにも。
白い三角形のクッションが連なった不思議な形をした遊具ですがー
(子ども)「これこれ!」
クッションのひとつが突然震え出しました!
触ったり乗ったりして振動を楽しめる「ブルブルブロック」です。
(子ども)「もういっかい!」
2歳の女の子はユニークな動きにすっかりはまってしまった様子です。
さらにー
(金澤記者)「このライトハントという遊具は、上についた鏡が太陽の光を反射し地面に映っています。それを追いかけるとこのように逃げ回る仕組みになっているんです」
地面に反射した太陽の光を追いかけると、センサーが子どもたちの動きを感知。
てっぺんの鏡が動き、光が逃げ回るようになっています。
(保護者)「大通公園の遊具で遊ぶことがあまりなかったが、こうやってたくさん遊んでくれる姿が見られるなら何度も足を運びたい」
平成初期の大改修から30年ほど経過した大通公園。
早ければ2025年度にも再整備や改修が始まります。
これに先立ち、来月上旬から2025年3月末まで、新たな喫煙所を設ける実証実験が予定されています。
3丁目にはすでに喫煙所がありますが、追加で設置する理由はー
(金澤記者)「大通公園西5丁目です。こちら喫煙が禁止されているわけではないのですが、昼時になると多くの喫煙者が路上でタバコを吸っている様子が確認できます」
大通公園の1丁目から4丁目は、条例によって指定された場所以外での喫煙が禁止されています。
5丁目より西での喫煙は制限されていないものの、公園内での受動喫煙が問題になっていました。
(市民)「吸う人は吸う場所がないから、そういった方の息抜きじゃないけどガス抜きにいいんじゃないか」
(市民)「外でタバコを吸っている人の臭いが結構気になっていたので、ちゃんとスペースができるといい」
(金澤記者)「スペースがあると皆さんそこに集まると思うのですが、それはどうですか?」
(市民)「あっちを歩くかな」
札幌市は一連の実験を通して、長く愛される憩いの場を模索したい考えです。
(札幌市みどりの推進課 小松諭知課長)「100年先も市民の皆さんに今と変わらず愛され利用される公園にしたい」
札幌のシンボル・大通公園の未来を探る取り組みは始まったばかりです。