新型コロナ“5類移行”から8日で半年 マスク外す人も増える中”マチの経済活動”は?
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に引き下げられてから、8日で半年です。
マスクを外して生活する人が増えましたが、経済面はコロナ前と比べてどう回復しているのでしょうか?
(阿部記者)「新型コロナが5類に移行して半年が経ちました。マスクの着用も半分近くに減っているようです」
8日朝の地下鉄東豊線・大通駅です。
ちょうど半年前に新型コロナウイルスの位置づけが「5類」に引き下げられました。
半年前の「5類」に移行した初日と比べてみても、マスクを外し通勤する人が多く見られます。
(市民)「マスクよりも自分で免疫を上げるための食生活とか、マスク以外の対策をするようにしています」
(市民)「職場でも(マスクを)つけているので、外さなくてもいいかなと思う」
こちらは、札幌医大が独自の推計で発表している新型コロナの感染状況です。
5類に移行してからは、去年10月から12月のいわゆる「第8波」を超える感染拡大にはなっていないものの、これから迎える冬場は感染が広がりやすいため、注意が必要です。
一方、5類に移行してからの経済的な部分では、回復傾向にあるのでしょうかー
北海道の空の玄関口・新千歳空港です。
北海道エアポートによると、国内線の利用客はコロナ前の2019年の9割以上まで回復しているということです。
(出張で来た人)「飛行機も満席ですね」
(観光で来た人)「だいたい空港に来ると人が増えていて、活気が溢れているなと思いました」
観光客が戻ってきたことで、百貨店も本来の姿を取り戻しています。
(阿部記者)「5類への移行を受け、こちらの百貨店ではこれまでのような対面での試食を再開しています」
こちらの百貨店では、飛沫防止シートを取り除いて従来の試食などが行えるようになりました。
化粧品売り場でも客に直接触れて行う接客になっていて、百貨店全体の売り上げは2019年のコロナ前の水準まで回復したということです。
(大丸札幌店 営業3部 販売促進担当 菅谷秀則さん)「コロナ前まで同等レベルまでは来店が増えているし、客の層もビジネスの方、観光の方、非常に多くなっています。売り上げとしてはコロナ前に回復したといって間違いない」
札幌の歓楽街・すすきのにある飲食店です。
コロナ禍のころは席と席の間に飛沫防止のための仕切りが設置されていましたがー
5類に移行してからは仕切りをはずし、従業員のマスクの着用も個々の判断にゆだねているということです。
(客)「大人数ではコロナが流行っているころは行っていなくて、最近気にせず行けるようになったかな」
(炭火居酒屋 炎 長田信之助さん)「5類になって客の戻りがすごくあり、すすきの含め札幌駅や中心部では客が戻ってきて、売り上げも上がってきています」
年末に向けては、20人以上の忘年会の予約も店舗によっては入ってきているということです。
コロナが5類に移行してから半年。
人の動きや経済面など、コロナが流行する前の2019年のような生活を徐々に取り戻しつつあります。