コロナ・高齢化・人手不足…いろいろ乗り換え道内各地で“町内会の夏まつり”復活!その原動力は
町内会の夏祭りが5年ぶりに復活しました。
札幌市西区の町内会では、コロナ禍をきっかけに高齢化の問題も重なって夏祭りが中断していましたが、2024年に見事復活を果たしました。
その裏には何があったのでしょうか?
(山本記者)「夏といえば盆踊り。こちらの町内会にも久しぶりに祭りが帰ってきました」
食欲をそそる焼き鳥の香りに…
キンキンに冷えたかき氷も…
子どもたちもこの笑顔です。
札幌市西区西野で4日に町内会の夏祭りが開かれました。
たくさんの子どもたちで賑わう夏祭りですが、実は2024年は5年ぶりの開催です。
コロナ禍や町内会の役員の高齢化によって祭りの設営が難しくなり、中断していたのです。
そこで、夏祭りを復活させたいと立ち上がったのが、地元小学生の保護者が集まった「おやじの会」です。
(中澤晶さん)「昨年コロナが明けて、子どもたちからやらないことに対して非常に残念な声を聞いたので、ことしはおやじの会に協力要請をして、子どもたちの笑顔を見たいという思いで開催しました」
5年ぶりの開催となった夏祭り。
運営する楽しさを知ってほしいという保護者の思いから、子どもも運営に参加しました。
(子ども)「いらっしゃいませ」
こちらの出店では小学生自らが接客をして、タピオカジュースを一生懸命作っていました。
見事完売し、喜ぶ姿も…
(子ども)「お金の計算とか間違えちゃったりして大変だった。お祭りっぽいのがここらへんになかったから、復活してよかったし楽しかったです」
(中澤晶さん)「子どもの笑顔や楽しんでいる姿を見て本当に感動したし、これを来年以降も継続して、今の子どもも大人になった時に運営側で参加したいなと思ってもらえたら」
色鮮やかに彩られた風鈴の優しく涼しげな音色。
小樽の観光名所「堺町通り商店街」で週末開催された「ゆかた風鈴まつり」です。
(参加した親子)「暑い夏だけど風鈴の音を聞いたら涼しくて良いですね」
こちらの夏祭りもコロナ禍の影響で1年開催を見送りました。
祭りの設営に必要な人手が不足していましたが、店の営業を終えて深夜まで準備をしたり、地元の学生の助けを得て3年前、いち早く復活させました。
祭りでは浴衣の着こなしを競うコンテストが開かれ、会場は子どもたちの笑顔であふれました。
(1位になった子ども)「ありがとう。嬉しい」
コロナ禍をきっかけに中断していた夏祭り。
高齢化や人手不足という問題に直面する中、地元住民の熱意と工夫で復活を遂げています。