コメ価格対策で流通する備蓄米 家庭にある意外な調味料で“古米”もふっくら炊き上がる!北海道
高止まりするコメの価格対策として、備蓄米の入札が始まりました。
今後2023年産の備蓄米、いわゆる古米も流通しますが、おいしく食べるにはどうしたらよいのでしょうか。
(江藤拓農水相)「販売数量は21万トンとします。必要であればさらにこの数量も拡大することを考えています」
農林水産省は備蓄米の放出に向け、10日から入札を始めました。
落札された備蓄米は3月下旬から4月にかけて、スーパーの店頭や飲食店に出回る見通しです。
備蓄米の放出によって値下がりは起きるのでしょうか。
(吉岡記者)「安売りが特徴のスーパーでもコメの高値が続いています。5キロの値段は3434円です」
札幌市手稲区のスーパーでは、およそ2年前からコメの高値が続き、現在、過去最高値で販売しています。
(現金問屋 津司達也代表取締役)「(こんな値段)見たことない。こんな高い値段で、お客さんにはご苦労おかけしている」
スーパーおよそ1000店舗の平均店頭価格は右肩上がりで、備蓄米放出の発表があってからも高値を更新しています。
(札幌市民)「(備蓄米放出に)あまり期待はしていないですね。(理想は5キロあたり)3000円くらいですよね」
(札幌市民)「200円ぐらいでも安くなればいいですけどね」
これまで経験のない事態に、店も不安を口にします。
(現金問屋 津司達也代表取締役)「(価格が)下がればいいですけどね、としか言えないですね。実際どう影響するのかって売る側としても分からないのでなんとも言えない。昔の値段に戻ることはないんじゃないのかな」
一方、放出されるコメにも懸念があります。
初回入札の対象になった15万トンのうち、5万トンは2023年産のコメ、いわゆる古米です。
コメは日が経つと水分が抜ける傾向があります。
古米をおいしく食べるコツを老舗のコメ店に聞きました。
どこの家庭にもある意外な調味料が役立つといいます。
(やぎぬま 松尾一希さん)「ご家庭にあるマヨネーズが最終手段」
え、マヨネーズ!?
コメ2合に対して小さじ1程度を炊く直前に入れます。
それにしても一体なぜ?
(やぎぬま 松尾一希さん)「マヨネーズに含まれている油分がコメにコーティングされて、水分の蒸発を抑えて炊き上がりがふっくら」
驚きの組み合わせですが、果たしておいしいのでしょうかー
(林記者)「言われなければマヨネーズが入っているとは気づけないほどおいしい、ふっくらと炊きあがっています。古いコメだとは気づきません」
工夫次第でおいしく味わえる古米。
備蓄米の放出によってコメの販売価格が落ち着くのか、今後の動向が注目されます。