スキージャンプ髙梨沙羅 独占インタビューで語った「結婚観」「これからの競技人生」
現在は束の間のシーズンオフを過ごしている、スキージャンプの髙梨沙羅選手。
STVの単独インタビューで、これまであまり語ることのなかった「自らの将来」についてたっぷりと話してくれました。
(髙梨沙羅選手)「普段北海道帰ってくる時って試合で帰ってくるような感じなので、こんなにゆったりした気持ちで帰ってくるのはこの時期くらいしかない。北海道だなーって思います」
1月のW杯札幌大会以来、久しぶりに帰ってきた地元・北海道への思いをこのように語った髙梨沙羅選手。
W杯で男女通じて歴代最多の63勝を誇りますが、ここ2シーズン勝利はありません。
徐々に手ごたえをつかみ始めていると言います。
(髙梨沙羅選手)「自分の目指すところを固められるシーズンにしたいと思っていたんですけど、それが後半でようやくでき始めたので実りの多かったシーズンではあるのかなと思います」
W杯勝利なしも…「実りのシーズン」気になる27歳の「結婚観」
8歳からスキージャンプを始め、10年以上にわたって世界の舞台で戦い続けている髙梨沙羅選手。
実はこのインタビューの聞き手・STVの佐々木美波アナウンサーとは、ある共通点があります。
(佐々木美波)「実は同い年で…96年生まれの27歳です」
(髙梨沙羅選手)「同い年ですか!大人っぽいですね!」
(佐々木美波)「同年代として、最近周りで結婚する友達も増えてきたんです…」
(髙梨沙羅選手)「どうですか?結婚したいですか?」
(佐々木美波)「したいです」
(髙梨沙羅選手)「子どもほしいですか?何人ほしいですか?」
髙梨沙羅選手へのインタビューのはずが、すっかり立場が逆転してしまう一幕も。
(佐々木美波)「結婚観とかどうですか?」
(髙梨沙羅選手)「あんまりないんですよね。何歳までにしたいと思ったこともないし、できたら良いなくらいですね」
「競技人生はどのくらい?」元気の源は“あのレジェンド”
(佐々木美波)「私は趣味でフルマラソンをやっているんですが…例えばフルマラソンの42.195キロを髙梨沙羅選手の競技人生としたら、今はどの地点でしょうか?」
(髙梨沙羅選手)「30キロ地点であってほしいと思います。競技人生がどのくらいかは、自分でも考えられていないところではあるので…ただ葛西さんが今もずっと世界で戦っているように、終わりは自分が作るものかなと思うので、あきらめず努力すればそこまでつなげられるものなのかなと見ていて元気をもらえますね」
51歳でW杯の日本代表に返り咲いたレジェンド・葛西紀明選手の名前を挙げた髙梨選手。
さらに、自身も戦った今年のW杯札幌大会での伊藤有希選手の優勝にも、大きな刺激を受けたそうです。
(髙梨沙羅選手)「有希さんの優勝で、見ていて元気や勇気をもらった人も多かったんじゃないかなと思うし、私もその1人。元気をもらえる、与えられるってすごい事だなって思うので、目指すところでもあるので元気を与える存在に私もなっていきたい」
2026年ミラノ五輪では「金メダル級の恩返しがしたい」
髙梨沙羅選手が次に見据える大舞台、それはやはりオリンピックです。
(髙梨沙羅選手)「ソチはとにかく自分のやるべきことに集中しようと、W杯の延長だと思って臨んだがやっぱり特別なものがあって。平昌は絶対にメダルを獲って恩返しするという目標で臨んだ試合で、うれしいというよりほっとした気持ちが大きかった」
前回大会の北京ではジャンプスーツの規定違反という思わぬアクシデントに涙をのみました。
2026年、イタリアで開催される次のオリンピックこそは最高の景色を目指しています。
(髙梨沙羅選手)「見ている人に感動を与えられるジャンプをしたいという気持ちは変わらない。恩返しするなら銅メダルではなく金メダル級の恩返しがしたい」
髙梨沙羅選手は1か月ほどの短い休養期間を経て、ゴールデンウイーク明けには次のシーズンに向けてトレーニングを再開するということです。