新潟5大ラーメンのひとつ“濃厚みそ”の老舗ラーメン店「東横」 米菓メーカーの「阿部幸製菓」がグループ化へ 《新潟》
新潟5大ラーメンのひとつ「濃厚みそ」の老舗が新たなスタートです。民事再生法の適用を申請したラーメン店「東横」について、米菓メーカーの「阿部幸製菓」がグループに加え再建を目指すと発表しました。
「濃厚みそ」が看板メニューの「東横」。この一杯が多くの人を心をつかんできました。
(リポート)
「この太麺がずっしり来ますね。スープは“濃厚みそ”でコクがあって。やっぱり新潟県民にとってはなくてはならない味ですね」
約40年前に創業した東横。現在、新潟市内で5店舗を展開しています。
老舗ラーメン店の危機が明らかになったのは去年10月。
東横が民事再生法の適用を申請したのです。その理由が・・・。
【東横 安部恭朗さん】
「コロナ禍は最終的にとどめ刺されましたね。生活習慣が基本的に皆さん夜動かなくなってしまったので」
コロナ禍の影響で客足が減少。物価高騰なども経営に打撃を与えました。スポンサーを探しながら再建を目指すことに・・・。
手を挙げたのが柿の種など米菓を手がける「阿部幸製菓」です。
新潟が誇るラーメン文化や米粉を使った麺などを県内外に広めようと支援を決めました。
【阿部幸製菓 阿部幸明社長】
「私もともとラーメンが大好きだということで。東横の灯を消さないように何とか次につなげていきたいとそういう思いでした」
一方で、近年新しい店舗の増加により全国的に「老舗ラーメン店」が苦戦していると指摘します。
【阿部幸製菓 阿部幸明社長】
「原材料とかエネルギーコストの高騰、また人手不足とかそういった中でなかなかいままで通りにラーメン屋を継続できないというお店が増えている中で、我々のような“食”に関連する企業として、原材料の調達面とか支援できると思っているので」
阿部幸製菓では原材料の確保や商品開発などノウハウを生かして、新潟5大ラーメンのひとつ「濃厚みそ」の代表格を守っていく考えです。
【阿部幸製菓 阿部幸明社長】
「民事再生ということで、どうしてもお客様が少し離れてしまっているのかなという心配はありますので。懐かしくおいしいラーメン、これだけをしっかり提供するという、この原点回帰にしていきたい、それが必要だと思っています」
阿部幸製菓は3月1日から東横をグループ化する方針です。