4月25日グランドオープン JR新潟駅の商業施設「CoCoLo新潟」 初出店など170店舗が開業 《新潟》
JR新潟駅の商業施設「CoCoLo新潟」がことし4月25日にグランドオープンすると発表されました。新潟発出店、注目のショップから“新潟らしい”店まで、約170店舗が新たな新潟駅を彩ります。
(リポート)
「JR新潟駅です。きょうはまだ撮影できないんですけれども新たにオープンするエリア、このシャッターの向こう側をさきほど見ることができました。淡い木目調ゴージャスな雰囲気、天井から様々な店のロゴがつるされていました。新たな拠点の誕生が間もなくです」
60年ぶりのリニューアルが進むJR新潟駅。
2月8日、駅の中に入る商業施設「CoCoLo新潟」について4月25日にグランドオープンすることが発表されました。
すでに先行オープンしている店を含め約170店舗が入る予定で、このうち140店舗は県内初出店の店や新たな業態でのスタートとなります。
県内初出店の店舗として8日に発表されたのは、コスメデコルテやジル・スチュアートなどの化粧品を取り扱う店や、若者に人気の通販サイト「ウサギオンライン」の実店舗などです。
〈街の人は〉
「万代とかイオンしか服屋さんとかなかったからネットで買わなくて駅の中でそろうのがいいなと思いました。人が集まる場所になればいいと思います」
「久しぶりに来たんですけど毎回来るたびに変わっていてびっくりしています」
新たな駅ビル「CoCoLo新潟」は主に4つのエリアに分けられます。
3月27日には新幹線東改札の前に2階の「EAST SIDE」が先行してオープン。
食料品や土産物を中心としたエリアでお馴染みの菓子メーカーの新潟駅のみで販売する商品も登場するといいます。
3月27日に先行オープンの「成城石井」
さらに…首都圏を中心に展開する「成城石井」も県内初出店です。
都内の店舗には、新鮮な果物をはじめ、ずらりと並ぶ輸入ワイン。そして海外から取り寄せたチーズなど。厳選された食品が並びます。
成城石井は小さな食料品店として約100年前に創業。その後、1976年にスーパーマーケットに。客の声をもとに商品を厳選していくうちに特徴ある品揃えになっていったといいます。
〈成城石井 五十嵐隆さん〉
「成城石井にはセントラルキッチンがございます。一流の料理店やホテルで腕を磨いてきた職人さんたちが日々自分で開発して調理しているんです。そういった総菜・デザートがいよいよ新潟にも毎日のように届けられるのはお客様にも楽しみにしていただけることかと思います」
進化を続けるJR新潟駅。
1階のレストランゾーンを見てみると、仙台の名物「牛タン焼き」の店やタピオカドリンクで人気のカフェなどが入ります。
同じく1階にできる「生鮮食品売り場」。旧駅舎内にあった「けんこう市場」や古町で2005年まで親しまれていた「明治屋新潟ストアー」が復活します。
そして2階の惣菜・飲食ゾーンには新潟が誇るソウルフードを堪能できる店もオープンします。
甘辛~い醤油ダレが食欲をそそる新潟伝統の“タレカツ丼”古町に店を構える「とんかつ太郎」です。
その歴史は90年前、洋食専門店としてスタート。
その名残で今でも洋風のメニューが数多く並びますが、醤油ダレのかつ丼をメニューに加えると瞬く間に人気メニューに。
古町で伝統の味をつないできました。
後継者問題に直面…覚悟をもって出店へ
とんかつ太郎の3代目、小松寿雄さん。ある覚悟を持って新潟駅への出店を決めました。
〈とんかつ太郎3代目 小松寿雄さん〉
「元々私で3代目で廃業しようか どうしようかって悩んでいたんですよ」駅の話をいただいてやるやらないをすごく悩んでいたんですけれども」
直面していた「後継者問題」
跡継ぎがいなかったため店をたたもうと思っていました。
それでも…
〈とんかつ太郎3代目 小松寿雄さん〉
「甥っ子に話を持って行ってあと継ぐ、継がない?って事でやるって言ったので決めました」
伝統の味を引き継ぐのは甥の永田拓也さん。
東京の老舗洋食レストランで9年間、修業を積んできました。
新潟駅に誕生する新たな「とんかつ太郎」は7席ほどの店内にテイクアウト中心の営業を予定しています。
〈とんかつ太郎4代目 永田拓也さん〉
「3代目の叔父、祖父が続けてきたものを自分が引き継いでやらせていただくのはすごくありがたくてますますいいお店だねって言われるように頑張ろうと思っています」
〈とんかつ太郎3代目 小松寿雄さん〉
「活気ある街づくりができたら最高なんじゃないかなそれにほんのちょっとだけ担わせていただけたら幸せかなと思います」
グルメにファッション、そして話題のスーパーマーケット。
店舗の誘致に携わったCoCoLo新潟店の阿部健明さんは―
〈CoCoLo新潟店 営業部 阿部健明さん〉
「いままでは新幹線の客がお土産を買う便利な駅ビルという商業施設だったんですけど、これからは、きょう発表したように化粧品や洋服とかも楽しんで買い物できますので日常のついでに寄ってもらえるような商業施設になればいいと思っています」
街の玄関口として生まれ変わる新潟駅。
交通の拠点としてだけでなくにぎわいの創出にも期待が膨らみます。