【特集】進化するJR新潟駅 まもなくグランドオープン 駅ビル1階に生鮮食料品など「食」に特化したフロアが誕生へ 《新潟》
リニューアルが進むJR新潟駅で、4月25日にグランドオープンする駅ビル「CoCoLo新潟」。
3月に一部が先行オープンし話題となりましたが、今回オープンする駅ビル1階では駅のリニューアル工事のため一時移転していた店舗が復活するエリアもあります。
これからオープンするエリア、駅ビル1階の「CoCoLo Mart(ココロマート)」とは?
駅ビル1階の「CoCoLo Mart」と呼ばれるエリア。
ここは地元・新潟の生鮮食料品だけでなく、惣菜店なども集まる場所となります。
グランドオープン前ですが、久しぶりに新潟駅前に来たという女性は……。
〈新潟駅を訪れた女性〉
「新しくなってから初めてなんですけどすっごくびっくりしました!斬新!本当に新しさが…斬新って感じです。駅降りてスーパーあるなんて思いもよりませんですよね。便利ですよね。楽しみにしています」
駅ビル1階に入る予定の生鮮食品「けんこう市場」は、以前、旧新潟駅ビルに店舗がありましたが、リニューアル工事のため新潟駅万代口から徒歩で3分ほどのところに移転していたのです。
開店前から行列ができていました。
〈お客さん〉
「水曜日がね、売り出し。サケ買いに」
Q)人気なんですか?
〈買い物客〉
「おいしいのよ」
行列に並ぶ人たちのお目当ては……。
ショーケースの中にこれでもかと並べられた特売のサケ。中でも、人気は脂の乗った鮭カマで、開店してすぐに売れ切れてしまうといいます。
〈店員〉
「大変お待たせいたしました!」
お目当てのサケめがけて買い物客が続々店内へ……。飛ぶように売れていきます。
買い物客のかごの中は、あっという間にいっぱいに。中には、30切れを一気にまとめ買いする人も……。
〈買い物客〉
「あっという間なんですよ、お弁当だから」
Q)何個買ったんですか?
〈買い物客〉
「35(切れ)」
〈買い物客〉
「(売り切れになった)カマ2切れ、前の方から譲っていただきました。嬉しい。さっそく焼きます」
旧新潟駅の中にあった「けんこう市場」です。
今回、新たな駅ビルで店舗が復活することが決まっています。
工事期間中、新潟駅の近くで営業を続けてきました。
「けんこう市場」の魚売り場を担当するのは「大栄魚類」。
早朝、中央卸売市場で仕入れた海鮮類は、仕分けしたのちトラックに乗せて駅前にある店舗へ。
届いた魚をていねいに下処理をしてさばくとすぐに店頭に並びます。移転先の新たな駅ビルにも、新鮮な魚や総菜、弁当などが並ぶといいます。
〈『けんこう市場』金巻直人店長〉
「仕入れ担当者が仕入れたお買い得品がメインとなりますけれどもお寿司やお魚を使った惣菜やお弁当を販売していくことになります。新潟にお住いのお客様を中心として普段の冷蔵庫替わりのような感じでお店を使っていただけたらと思っております」
◆青果部門は新ブランドで出店へ
再び、早朝。新潟市民の台所・中央卸売市場です。
隈なく野菜を見て回る一人の男性……新たな「けんこう市場」で野菜売り場の仕入れを担当する「県央共同青果」の弦巻さんです。
〈県央共同青果 弦巻隆之さん〉
「毎日持ってきてくれる農家さんがいますので上手に作っている方のおいしい野菜をなるべく買うようにしています」
ネギ、キャベツなどその時々の旬な味覚をプロの目で見極めてセリ落としていきます。
旧駅舎で20年間、青果部門を担当してきた「県央共同青果」。
今回、新ブランド「YAOYA SUN」を駅ビルの1階にオープンさせます。
〈県央共同青果 弦巻隆之さん〉
「広さが倍近く広くなって買い物しやすくなりますし広くなった分いろんな種類の野菜・フルーツを販売できますので楽しみにしていてください。新潟の玄関口として県外のお客さんにも新潟のおいしい野菜をPRしていって新潟の食文化を広げていきたいと思います」
新潟の玄関口として。さらに市民の生活に寄り添った駅に。
新たな駅ビルのグランドオープンまでまもなくです。
開業前の「CoCoLo Mart」に初めてテレビカメラが入りました。
この1階フロアには、けんこう市場のほか以前、新潟市の古町にあった「明治屋ストアー」も復活します。
◆新潟市の古町に店舗を構えていた「明治屋」
全国に37店舗を持つ「明治屋ストアー」。
実は以前、新潟にも明治屋がありました。新潟市中央区の古町モール内に店舗を構えていました。
明治屋ストアーは明治18年に創業、東京・京橋に本店がありますが、建物は有形文化財に指定されていて90年間、京橋で営業しています。
明治屋ストアーはハイクオリティなおいしいモノを世界から取りそろえる老舗スーパーマーケット。
「コカ・コーラ」を日本に初めて輸入し販売したのは「明治屋」。他にも日本初がたくさんある明治屋は食のパイオニアとして日本の食文化の一翼を担ってきました。
◆数奇な運命!?
当時、新潟の店舗で働いていたのが渡辺さんです。
実は……。
<明治屋ストアー 渡邊竜之さん>
「古町ストアーを閉店するにあたり私が古町ストアーの最後の店長という事で店舗を閉鎖させていただきました。駅ビル店の最初の店長として戻る事になりましてこれも数奇な運命を感じている所でございます」
古町ストアーで15年ほど働いていた渡邊さん。当時お店は「明治屋さん」と呼ばれ、親しまれていたといいます。
その当時から不動の人気だったのが……。
<明治屋ストアー 渡邊竜之さん>
「やはりわが社といえばジャムのイメージが強いお客様が多いと思います。ざっと100種類のジャムを販売しております。特にこちら復刻版のジャムですけれども明治44年に作られた、そのままの味で明治屋ストアーでしか売っておりません」
◆こだわりの品々
明治屋といえば……ジャムと言われるほど高い人気を誇るのが「マイジャム」。
復刻版のいちごジャムはイチゴ・ザラメ・レモン果汁のみを使った明治44年発売当時の味を再現していて、現代のジャムよりも甘い味になっているといいます。
ジャムのほかに、素材や製法にこだわったグルメな缶詰。ちょっとぜいたくな「おいしい缶詰」シリーズや、「明治屋ストアー」でしか購入できない限定品などもあるということです。
新潟駅ビルにオープンする新業態の「MEAT JOY PARK 佐藤食肉 CoCoLo新潟店」。
阿賀野市に店舗を持つ佐藤食肉は、“肉のデパート”といわれるほどの豊富な種類の肉を取り扱っていて、今回、駅ビルに進出します。
約300種の肉が並ぶ予定で、奥深い肉の世界がここに広がるということです。
中でも注目されるのが「山古志牛」。赤身が多くうま味や甘味を凝縮しているのが特徴だといいます。
長い対面ケースの肉はオーダーカットも可能で好みの肉を探せるかもしれません。
生鮮食料品や総菜、輸入食品など食に特化したエリアとなる「CoCoLo Mart」は4月25日にグランドオープンとなります。
2024年4月16日放送「夕方ワイド新潟一番」より一部抜粋
フロア画像提供:JR東日本新潟シティクリエイト