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【特集】ことし3月で全店退店へ 新潟市中心部の地下街「西堀ローサ」 カメラが追った様々な人間模様《新潟》

2025年1月18日 17:58
【特集】ことし3月で全店退店へ 新潟市中心部の地下街「西堀ローサ」 カメラが追った様々な人間模様《新潟》

新潟市の中心部・古町地区にある地下街、西堀ローサ。

ことし3月末ですべてのテナントが退店し、およそ半世紀の歴史に幕を下ろします。最後の年末となった去年12月。ここでどんな人たちに出会えるのか、1日カメラを向けました。

◆姉妹で毎日散歩

ナポリタンがおいしい喫茶店では女性がカフェを楽しんでいました。

【姉妹で訪れていた利用客】
「いつもここね毎日来て、散歩なの。雨降ってもできるから。何年も来ていますよ。毎日歩いています。足腰が悪くならないように、片道30分ぐらいで歩くんですよ、だから往復1時間」

2人は2つ違いの80代姉妹。 マンションの2階と3階に別々に住み、健康のため一緒にここまできて歩くのが日課といいます。

【姉妹で訪れていた利用客】
「こうやって努力しないと。1人だと歩きませんよ。2人だから歩かれるわけ」

そしてここでホッと一息して帰るのだそう。

◆「青春の思い出」

おっ!何かメニューをじっと見ている人が……。

【店を訪れた人】
「ここ開くのに並んでいました。11時です。先週電話したら1巡目で入られなかったって聞いたんで、呑もうと思って。今日、ライブがあるんでそれに行くんですけど、その前に」

ライブは昼1時から。 その前に気分を高め向かうみたい。

【店を訪れた人】
「ここは私たちの青春時代の思い出の場所なんで…。待ち合わせは今、水が出ていませんけど噴水広場で待ち合わせてデートする」

◆「噴水広場で待ち合わせ」

昭和51年10月にオープンした西堀ローサ。 かつては流行の発信地として、にぎわいました。

【店を訪れた人】
「噴水広場で待ち合わせねみたいなのが、ちょっとトレンド……」

Q)そのときの恋はどうだったんですか?

【店を訪れた人】
「今の主人です!」

懐かしい、淡い思い出。

◆ハンドパン演奏

Q)これは今何をやっていたのでしょうか?

【ハンドパン演奏者】
「ハンドパンといいます。ハンドは手ですね。パンはフライパンとかのパンですかね。わからない」

2000年頃スイスで発祥したという比較的新しい楽器だそう。ハンドパンで演奏してくれました。

【ハンドパン演奏者】
「この見た目と音色のギャップにやられます。音は9つしかないんですよね。9つしかないのでピアノよりも音数が少ない。指でやっているだけだから、もしかして楽譜も読めないし、音痴だけど、年もいっているけど、もしかして出来る?と思って」

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◆レコードが趣味