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大災害の情報に不安や心配も 専門家に聞く心のケアとは 《新潟》

2024年1月9日 20:36
大災害の情報に不安や心配も 専門家に聞く心のケアとは 《新潟》
新潟県内にも大きな影響をもたらした能登半島地震。連日、被害の様子が伝えられ、見聞きすることで不安や心配が募ることもあります。どのように心をケアすればいいのか専門家に聞きました。

元日に発生した地震。

県内でも多くの人が激しい揺れを経験し、各地で大きな被害が出ています。

〈新潟県立大学 角張慶子准教授〉
「大人も不安や心配なので情報を得たくて常にニュースを流しておきたくなるんですけども、そこから映像や音、あとは人の表情とか情報が知らず知らずのうちに子どもが恐怖を感じたりとか、不安を高めたりすることにもつながっていきますので」

こう話すのは県立大学で発達心理学を専門とする角張慶子准教授です。

日々、震災をめぐる新たな被害が伝えられ、子どもたちが目にする機会も増えています。角張准教授は子どもたちは映像や音から不安を抱くケースも少なくないと指摘します。

〈新潟県立大学 角張慶子准教授〉
「言葉にして自分の不安を表しているお子さんもいますし、それを吐き出したときに受け止めてくれる大人がいることが大事になってきますので。情報から適度に離れるということも大事」

また県内には東日本大震災を経験した人も多く暮らしています。

過去の記憶を思い出し、心を痛めることがあるかもしれません。

気持ちの変化に注意が必要だといいます。

〈新潟県立大学 角張慶子准教授〉
「今回の揺れを経験して東日本大震災のときのことを思い出して涙が止まらなくなったりとか、非常に不安になったりという話も耳にすることもあります。例えば食欲がなくなったりとか眠れないというような、ちょっといつもと自分の気持ちや心が違うと感じたときはリラックスできるようなことをいつも以上に心がけてもらえればいいと思います」

心の奥にある不安や恐怖を取り除くために。

角張准教授は日常生活の時間やリズムを守って過ごしてほしいと呼びかけています。