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元日の地震から1週間 県内でも復旧作業・被害調査が続く 雪が積もる中後片付けに追われる人の姿も 《新潟》

2024年1月8日 19:23
元日の地震から1週間 県内でも復旧作業・被害調査が続く 雪が積もる中後片付けに追われる人の姿も 《新潟》
新潟県内でも最大震度6弱を観測した能登半島地震から1月8日で1週間です。液状化や津波の被害が相次いだ県内。雪が積もる中、8日も後片付けに追われる人たちの姿がありました。

3連休最終日の8日、液状化の被害が広がった新潟市西区の住宅街では…

雪が降り積もる中、町内会の有志約10人が集まり、砂や泥の片づけ作業に追われていました。

〈住民〉
「(最初は)何から手を付けたらいいかわからなくて、申し訳なくて(応援を)お願いすることもできなかった。やっと今、ここをやれば何とかなるかなって、だんだん冷静になってきたという感じです」

元日を襲った地震。県内では長岡市で震度6弱、新潟市や上越市など広い範囲で震度5強を観測しました。

一時、津波警報が出され、海沿いの地域では多くの人が高台へと避難しました。

新潟市西区を中心に液状化による被害も…

県によると8日午後1時現在、県内で47人がケガをしていて、そのうち、5人が重傷です。

地震から一週間。
新潟市西区では、公的な支援を受けるために必要となる「り災証明書」の発行に向けて建物の被害調査が本格化していました。

〈住民〉
「どれぐらい傾いているか分かりますか」
〈市の職員〉
「3センチぐらい傾いているので角度的にはいい角度かと思うんですが」

新潟市内では8日午前8時現在で「り災証明書」の申請が3749件あり、そのうち西区は2806件にのぼっています。

〈住民〉
「この傾きはしばらく慣れるまで気持ち悪くなりますよ」

一方、上越市でも…雪の中、市の担当者による調査が進められていました。

〈調査を受けた人〉
「また一歩進んで。気持ちが前に行ったような気がします」

〈上越市の担当者〉
「皆さんお待ちなので一刻も早く回りたいと考えています。被害調査を行って1週間後くらいを目処には(り災証明書を)発行したいと思っています」

県によりますと新潟市を除く市町村の住宅被害は908件。このうち上越市は374件の被害が確認されています。

そうした中、小千谷市は被災者を支援しようと市営住宅を無償で提供すると発表。8日から電話やメールで受け付けを始めました。約30世帯を受け入れ、県内だけでなく県外も対象としています。

入居期間は2週間から3か月程度で延長の相談は可能だといいます。また、光熱費や水道費は入居から3か月まで無償、布団や暖房器具などは市が用意するということです。

〈小千谷市 宮崎悦男市長〉
「小千谷市は2004年の中越地震で本当に全国の方々からお世話になりました。暖かい場所で避難できるように精一杯の環境を整えてまいります」

このほか、県のまとめでは新潟市、糸魚川市、上越市でも避難者用の住宅を確保していますが、いずれも現時点では県内の避難者が対象だということです。