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「津波は新幹線並みの速度」  日本海側に多数の断層も  新潟県内では内陸部も警戒が必要《新潟》

2024年1月5日 19:32
「津波は新幹線並みの速度」  日本海側に多数の断層も  新潟県内では内陸部も警戒が必要《新潟》
新潟県内を襲った津波…専門家は「津波は新幹線並みの速度で進んだ」と分析した上で低い土地が多い県内では内陸部も警戒が必要としています。

〈新潟大学災害・復興科学研究所 安田浩保研究教授〉
「地震の規模からするとさらに大きな津波の発生は十分にあったと思います。日本海側で起きた地震に伴う津波の特徴がすべて盛り込まれているなと。日本海側、能登から青森にかけて、今回の地震と同程度の地震の発生の可能性あるんですね」

こう話すのは河川工学を専門とする新潟大学災害・復興科学研究所の安田浩保研究教授です。

今回、上越市など各地で海水が川をさかのぼる様子が確認されました。

〈新潟大学災害・復興科学研究所 安田浩保研究教授〉
「地震発生から、上越市関川の場合だと20分前後で津波が到達しています。100キロほど震源から離れているにも関わらず20分ですから。(津波は)新幹線と同程度と考えてもらって差し支えない速度になります」

安田教授が河口付近に設置された水位計を分析したところ、上越市関川から粟島まで水位の変化がありその変化は半日程度続いていたことがわかったといいます。さらに能登半島から青森まで津波を引き起こすおそれのある断層が多数あると指摘します。

〈新潟大学災害・復興科学研究所 安田浩保研究教授〉
「新潟県の沿岸のどこかで今回のような断層由来とした地震が発生した場合は、さらに地震発生から短時間で津波が到達した可能性があるということで、太平洋側の南海トラフが今まで注目されているけども、日本海側も警戒に値する場所です」

そのうえで、警戒が必要なのは沿岸だけではないと指摘します。

〈新潟大学災害・復興科学研究所 安田浩保研究教授〉
「(新潟県は)低い土地が多くて、低い土地の中の川沿いにも津波がさかのぼって、さかのぼった津波が川沿いから街にあふれることが過去にもありましたし、十分予想される。津波の進行する速度は非常に速くて、早期の避難が重要だったということが改めて実例からわかってきた」

安田教授はハザードマップなど公表されている資料で自宅周辺の地形を確認してほしいとしています。