来夏の参院選へ 元競泳選手・中村真衣氏が出馬表明 「新潟から日本を元気に」
来年夏の参議院選挙についてです。新潟選挙区に自民党公認での出馬が決まった元競泳選手でオリンピックメダリストの中村真衣氏。12月6日、会見を開き、立候補を正式に表明しました。
衆院選で大敗し少数与党に転落した自民党。
党に逆風が吹くなか、新たな船出を切ったのは元競泳選手の中村真衣氏です。
参院選・新潟選挙区に自民党公認で出馬することが正式に決まり、6日会見を開きました。
〈自民党 中村真衣氏〉
「私も新潟のために頑張りたい。 新潟から日本を元気にしたい。そういった思いが、どんどん強くなりまして、今回自民党より立候補を決意させていただきました」
中村氏は長岡市出身の45歳。出馬を決めた理由のひとつに中越地震の被災経験をあげ、行政や政治の力の必要性を実感したと話しました。
シドニーオリンピックで銀メダルをつかんだ中村氏。普及活動で接する子どもたちへの思いも語りました。
〈自民党 中村真衣氏〉
「収入格差で経験格差が生まれると言われていますが、私は実は片親で母親しかいません。決して裕福な家庭で育ったわけはないですが、自分の中では水泳があったおかげでいろんな経験ができたと思っています。子どもの環境をしっかり国がサポートできるような社会をつくっていけたら」
中村氏は自民党県連が実施した公募に応募し、選考を通じて公認候補に決まりました。政治経験はありません。
ベテラン県議からは叱咤激励が…
〈自民党 石井修県議〉
「初めて政治の現場に出るので、 一挙手一投足 全部見られてます から心して臨んでください。誰のためになんのために政治をやるか、これが基本ですから、よく勉強されて頑張ってください」
2019年の参院選で失った議席の奪還を託された中村氏。
〈自民党 中村真衣氏〉
「私はチャレンジャーなので、相手候補の旨を借りるつもりで全力で、新潟県の皆さんと一緒に新潟県のために頑張っていけたらなと思っています」
一方、現職として挑戦を受けて立つ立憲民主党の打越さく良参議院議員。
12月1日、後援会の総会を開き、参院選に向けて本格的なスタートを切りました。
〈立憲民主党 打越さく良 参院議員〉
「自民党もこの衆議院選挙の結果を受けて死に物狂いで来年の参議院選挙挑んでくるはずです。負けるわけにはまいりません」
この日は心強い応援がありました。
立憲民主党の野田佳彦代表です。
10月の衆院選で立憲民主党は県内5つの小選挙区で全勝。参院選へ大きな弾みをつけました。
〈立憲民主党 野田佳彦代表〉
「新潟は1人区の中でも最も勝てる可能性のある選挙区」
打越さんの再選に期待を寄せる一方で、警戒感をにじませます。
〈立憲民主党 野田佳彦代表〉
「相手の方も聞くところによると 新人とは言いながらも新潟県では知名度のある方だと 思います。気合いを入れて今回の衆議院選挙以上にこの参議院選挙でもしっかりと票を出すことができるように改めてお願いを申し上げたい」
〈立憲民主党 打越さく良 参院議員〉
「とても有名な方でお名前知れ渡っていると伺っていますが、私としては今まで積み重ねてきた誰一人取り残さない政治の課題をどのように進めていくかを実直に訴えていこうと思っています」
オリンピックメダリストという知名度を強みに国政を目指す自民党の中村氏。
衆院選の勢いを生かし再選を目指す立憲民主党の打越氏。
来年夏に予定される参院選。次の戦いへ与野党が動き出しています。