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救急車に積載していた劇薬指定の「アドレナリン」1本が紛失 警察へ届け出 捜索続く 《新潟》   

2024年8月29日 10:52
救急車に積載していた劇薬指定の「アドレナリン」1本が紛失 警察へ届け出 捜索続く 《新潟》   
画像提供:十日町地域消防本部

十日町地域消防本部は29日、救急車に積載していた救急用薬剤で劇薬に指定されている「アドレナリン」1本の紛失が判明したと発表しました。

消防によりますと、8月26日午前9時30分、十日町地域消防署南分署に配置されている救急車の点検時に、通常10本積載している「アドレナリン注0.1%シリンジ(1ml)」が9本しかないことに気づき、薬剤管理表や資機材の在庫状況を調べたところ、1本が紛失していることを確認しました。

紛失した「アドレナリン」は縦4センチ、横14.5センチの大きさのパッケージでシリンジに入った状態で注射器の針はついていないということです。
捜索したものの29日午前10時30分時点で、発見に至っていません。
「アドレナリン」は救急車に常時積載され十日町地域消防では、毎日、薬剤の在庫状況の点検をしているということです。

「アドレナリン」は、法律で「劇薬」に指定されている薬剤で、おもに心肺停止事案などで使われるということです。一般的には人体に触れても大きな影響はないと言われていますが、拾っても開封せず、速やかに十日町地域消防へ連絡してほしいとしています。

消防は救急用薬剤の在庫状況の管理不徹底により紛失したとみて、27日に十日町警察署へ紛失届を出したということです。

十日町地域消防本部は「引き続き所在を確認するとともに、今後このようなことがないよう物品管理を徹底し、再発防止に努める」としています。

(画像提供:十日町地域消防本部)