【能登半島地震】液状化被害 電柱が倒れ屋根に 退去を余儀なくされた住民「人生変わった」 ビジネスホテルでは「亀裂が日に日に開く」 《新潟》

元日の地震から3週間以上が経っています。液状化の被害が相次いだ新潟市西区では貸家の大家と退去を余儀なくされた住民それぞれが苦しみを抱えています。
復旧に追われる新潟市西区
被災地は22日も復旧作業に追われていました。液状化の影響で被害が相次いだ西区。工事中のこちらの住宅は貸家。大家の女性によると、建物自体が傾き、排水もできなくなったため住民は退去を決めたといいます。
大家
「住民はすごく居たいと言ってくださって、もしかしたら住めるかもと思って早急に工事かかってもらったんですけど、思いのほか工事が長引いちゃって、泣く泣く出ていかれたので、申し訳ないなと思って」
貸家9棟を取り壊すことに
女性は新潟市西区で計11棟の家を貸していましたが、そのうち9棟は被害が大きく、とり壊すことを決めたといいます。
大家は
「皆様に1軒1軒説明させていただいて、本当心苦しいです。頭がはげそうになる。心がいたいです」
電柱が20~30分かけて倒れた
こちらは、その貸家の被害状況です。電柱が屋根に倒れかかり、地面は水浸しになりました。この写真を撮影した住民の長谷川伸二さんです。
長谷川伸二さん
「電柱は液状化でバタンっていうのじゃないんですよ。徐々に落ちたから20~30分かけて倒れてきたのかな」
「人生変わっちゃった」
長谷川さんは自宅と作業場の2棟を借り、歯のブリッジなどを作る歯科技工の仕事を30年以上続けてきました。しかし、この被害で退去を余儀なくされました。まだ新しい家は見つかっていません。
長谷川伸二さん
「これが潮時かなっていうか、仕事の方も閉じなきゃいけなくなるのかなって。天災は仕様がないけれど、天災で片付けられない。人生全部変わっちゃったような感じ」
大家の女性も頭を抱えています。
大家は
「これを壊す云々ってなると私たちも資金面もどうする?って感じです。主人も私も年金生活で、皆さんから入っていただいて生活がなんとかっていう感じだったんですけど」