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【能登半島地震】津波や液状化の被害広がる 住民は復旧作業に追われる 《新潟》

2024年1月4日 19:28
【能登半島地震】津波や液状化の被害広がる 住民は復旧作業に追われる 《新潟》
2024年の1月1日。石川県能登地方で最大震度7の地震が発生し、新潟県内では長岡市で震度6弱を観測、各地で津波が押し寄せました。元日を襲った地震から1月4日で4日目。新潟市西区などでは建物被害や道路の陥没が相次ぎ、復旧作業が進められています。

陥没した駐車場に・・・

傾いた電柱・・・

1月4日の新潟市西区です。新年早々、住民たちは復旧作業に追われていました。

〈住民〉
「正月なので、誰も業者がいない、頼んでも全然電話出ないどうもなんないですね」


2024年1月1日。石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生。

県内では長岡市で震度6弱、新潟市中央区や上越市など広い範囲で震度5強を観測。

正月気分から一転。大きな揺れが襲いました。

一時、津波警報が発表。各地で海水が川をさかのぼる様子が確認されました。

住民たちは避難所に身を寄せ不安な夜を過ごしました。

〈住民〉
「新潟地震の時に津波で家がやられたので慌てて逃げてきた」
「なんていう正月でしょう」

上越市の海岸では。

(カメラマン)
「直江津の海水浴場です。津波によるものでしょうか、多くの小屋や資材が散乱しています」

津波が押し寄せ土産物店の建物に資材などが流れ込む被害が・・・

こちらは新潟市西区。液状化現象により建物の被害や道路の陥没が相次ぎました。

(リポート)
「本来コンクリートで覆われたこちらの道路ですが液状化で砂で覆いつくされ完全に砂場のようになっています」

道路や住宅を埋め尽くす泥。

地震発生から4日目。住民たちは撤去作業に追われていました。

〈住民〉
「電線がだんだん下がっていく、すごい恐怖を感じた。2日間やっているので全身が筋肉痛ですよね」

〈住民〉
「これが液状化のやつです」

こちら男性は液状化現象の瞬間を撮影していました。

〈撮影した男性〉
「(電柱が)家の屋根に突っ込んでいった。まだここは住めるんでいいが住むのが大変な人を優先でやってもらいたい」

液状化の被害は西区の別のエリアでも・・。

〈住民〉
「重いです、雪の比じゃないですね。このあとどうなるのかなという不安と、補償等が心配」

撤去した泥を入れる“土のう袋”が足りなくなっているといいます。

こうした中、黒埼地区の出張所では4日、住民たちへ無料で配布していました。

〈住民〉
「50くらいで、すみません、ありがとうございます」

〈住民〉
「きょうは100枚もらいました。道路が隆起して住宅の方に流れた液状化現象がひどかった。砂がすごくて足りるかどうか」

大野地区や寺尾地区などでは雨などで土砂災害が発生するおそれがあり、避難指示が出されています。

一方、こちらの住民は今回の地震で住宅がゆがみ戸が閉まらなくなったといいます。

〈住民〉
「どうやっても動かない。申請書(り災証明書)を書いて出すほかないね」

公的な支援を受けるのに必要なり災証明書。

新潟市はすでにオンラインや郵送などでの提出を受け付けていますが、1月4日から窓口での受け付けも開始しました。

古町ルフル、西区役所、西区の西出張所と黒埼出張所に窓口が設置されています。


一方こちらは佐渡市の山あいにある集落。

地震により水道管が破裂。元日の夜から断水が続いているといいます。

市の職員などが地面を掘り起こしながら破裂した個所を探していますが、いまだ見つからず復旧までに時間がかかっています。

〈住民〉
「洗濯できなくてお風呂に入れなくて困っています。日頃はそんなに感じないけどこんなことになると水が欲しいです」

元日の地震から1月4日で4日目。市民生活への影響が広がっています。