去年9月、住宅や店舗など13棟を焼く火事が発生した魚沼市の商店街。被災した理容店が元の場所で店の再建を決め、5月7日、工事の安全を祈願しました。

魚沼市小出島にある南本町商店街。

理容店を営んできた安藤ミイ子さんです。

火事で失った店…元の場所での再建を決めました。

〈理容店　安藤ミイ子さん〉
「上から2階の方からやられましたね。呆然としていました」

去年9月。
安藤さんの理容店にも2階から火の手がまわり、1階の店舗は放水の影響で水浸しに…

商店街の住宅や店舗など13棟に被害が広がりました。

火事から7か月。40年以上前からこの商店街で理容店を営んできた安藤さん。

火事のあとは近所にある知り合いの店舗で仕事を続けてきました。

慣れ親しんだこの場所から再出発を切ります。

〈理容店　安藤ミイ子さん〉
「このためにがんばってきたので年は年なんですけどここにもう1回帰りたいという気持ちが強かったものですから本当にホッとしています」

一方で…

（リポート）
「火事で被害にあった場所はいま、さら地となっています。再建を目指す方がいる一方で先行きが見えないという方もいらっしゃいます」

再建を断念して売りに出されている土地もあり、商店街全体の再建には課題も残されています。

〈理容店　安藤ミイ子さん〉
「（商店街に）帰りたくても帰れない人もいます。でも自分は何とか戻れます。お客さんとワイワイとできたらうれしいと思っていますし、お茶飲みでもいいですから来ていただければありがたい」

再起を誓う商店街。安藤さんはことし11月ごろ、新たな理容店のオープンを目指すということです。